前立腺がんの発見と治療
2022-05-01
前立腺は男性のみにある生殖器の一つです。前立腺の代表的な病気として、前立腺肥大症とともに前立腺がんがあります。
いずれも加齢とともに起こりやすくなります。両者の違いについての記事が2022年4月23日付の日経新聞に載っていました。
前立腺は膀胱のすぐ下に位置し、尿道を取り囲むようにあります。前立腺の代表的な病気といえば、前立腺肥大症と前立腺がんです。
いずれも男性ホルモンや加齢が関係し、50歳を超えると発症頻度が高まるといった共通点があります。
前立腺の肥大は高齢になれば程度の差こそあれ、多くの人に見られます。前立腺が肥大し尿道が圧迫されて狭くなると、尿が出にくくなる、トイレに行く回数が増える、排尿後もすっきりしないなどの症状が現れます。
生活に支障を来すようなら治療の対象となります。ただ、前立腺肥大は良性の疾患で、強い症状がなければ治療不要のこともあるそうです。
一方、前立腺がんは悪性の腫瘍で、進行すると骨や臓器に転移します。男性のがんとしては2位の胃がんを上回り第1位。2018年には約9万人が罹患しています。
早い段階で治療すれば他のがんより生存率が高く、早期発見・治療が何よりも重要となります。もっとも、初期には症状がでにくく、自覚症状がきっかけで発見されることが少ないそうです。
前立腺がんの発見には腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)の計測が有効です。「PSA検査は、初期の段階で前立腺がんの可能性をチェックできる有効な検査法。50歳を超えたら、1年に1回程度は検査を受けてほしい」と北里大学医学部泌尿器科学教室の田畑健一講師は強調していました。
配信 Willmake143
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