Posts Tagged ‘動脈硬化’
キレイと元気のカギは血管にあり!
血管を若く保つことは、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防するだけでなく、外見にも影響することが分かってきて、「血管」 への注目が高まっていると日経ヘルス2017年12月号が伝えていました。
ハーバード大学医学部の根来秀行客員教授は、こう語っています。 「血管の中でも、全血管面積の99%を占める 『毛細血管』 に注目してほしい。動脈と静脈の間に網目状に存在する毛細血管は、全身の細胞に栄養や酸素、ホルモン、熱を届け、二酸化炭素や老廃物を回収する重要な役割 を担う」。しかも 「肌は体の外側にあるため、毛細血管の状態がダイレクトに反映されやすい」 そうです。
年を取ると血管は衰え、毛細血管の数も減ります。そこで注目されているのが強い抗酸化力を持つポリフェノールの「ケルセチン」 です。野菜の中ではタマネギに多く含まれます。
ケルセチンに関しては強い抗酸化作用で体内に発生した活性酸素を消して血液をサラサラにし血管も守る、などといった、血管の若さ維持に関する多数 の研究報告があるそうです。
日経ヘルスには、タマネギを日々の食卓にのせて、血管力をアップしよう!と書かれていました。
配信 Willmake143
チョコっと健康にうれしい
2017年2月11日の日経新聞に 「チョコっと健康にうれしい」 というチョコレートの機能性に注目した記事が載っていました。
チョコレートの主な成分は、カカオ豆の胚乳部分をローストしてすりつぶしたカカオマスとカカオ豆の脂肪分であるココアバターです。
この2つに砂糖を加えたものをダーク(ブラック、ビター)チョコレート、砂糖のほかに乳製品も加えたものをミルクチョコレートと呼びます。そし て、カカオマスが入らず、白いココアバターに砂糖や乳製品を加えたものはホワイトチョコレートとして分類されるそうです。
栄養と料理という雑誌の2017年3月号の中で、東京大学大学院社会予防疫学分野の佐々木敏教授は次のように書いています。
「カカオにはカカオポリフェノールという物質が含まれています。ポリフェノールは抗酸化物質の一種で、動脈硬化を予防してくれる作用が期待され ています。ワインやりんご、お茶などさまざまな食べ物に含まれていますが、チョコレート、中でもダーク(ビターとも呼びます)チョコレートに豊富 です。カカオポリフェノールには血圧やLDLコレステロールを下げ、満腹感を与えてくれる可能性も報告されています」
現在、ハイカカオチョコレート(カカオ分が70%以上)の継続摂取によって、認知能力の低下を防げるかどうか調べる研究が進められています。ま たハイカカオチョコレートを継続して食べると、便通の改善が期待できるという研究結果もあるそうです。
配信 Willmake143
海藻パワーで夏を乗り切る
高温多湿な夏は汗でミネラルが奪われ、だるくなったり疲れやすくなったりします。2016年6月25日の日経新聞に、“海藻パワーで夏を乗り切 る” という記事が載っていました。
暑さで胃腸の消化機能が衰え食欲も落ちると、のどごしがよい素麺などの炭水化物中心になりがちです。すると、ますます必要な栄養素が足りなくなる ので、海藻で上手に補ってほしいと書いてありました。
海藻の主な成分は、食物繊維とミネラルの2つです。海藻に多く含まれる食物繊維は、腸内の悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えます。また夏バテ予 防に欠かせないミネラルは、身体の機能を維持・調整します。そして、いまアカモクやワカメに多く含まれる「フコキサンチン」が注目されているそう です。
北海道大学大学院の宮下和夫教授によれば、フコキサンチンには、肥満予防、老化予防だけでなく、糖尿病、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの疾病予 防にも役立つと考えられているということです。新聞記事には、アカモク入り彩り冷奴のレシピが紹介されていました。
配信 Willmake143
血管の老化
私たちの体に張り巡らされた動脈と静脈、毛細血管などすべての血管をつなぐと約10万㎞にもなり、その長さは、地球約2.5周分に相当します。 NHKテキスト きょうの健康
の2016年5月号の特集 “血管の老化を防ぐ” にそう書いてありました。
心臓は1分間に約70回拍動し、1回に約70ml、1分間に約5ℓの血液を押し出します。そのため、血管壁には血流による衝撃が常に加わりま す。
血管がやわらかいと、衝撃を吸収しながら血液を送っていきますが、血管が硬いと衝撃を上手に吸収できなくなり、末梢の血管への衝撃が大きくなりま す。この衝撃が、血管を傷つけるだけでなく、脳、心臓、腎臓などの機能にも悪い影響を与えるそうです。
静脈には硬化はほとんど起こりません。静脈の血圧はほぼ0㎜Hgで、動脈のような衝撃がほとんどないからだそうです。だから、血管の老化で問題と なるのは、動脈硬化なのです。
動脈硬化には、大きく分けて、狭くなるタイプと硬くなるタイプの2タイプがあると東京医科大学の山科章教授が解説していました。
動脈硬化は、高血圧が最大の原因ですが、骨粗鬆症などで血液中のカルシウムのバランスが乱れている人、糖尿病で高血糖の状態が続いている人にも多 く見られます。
血管の老化で最も怖い動脈硬化は、血管のいちばん内側にある内皮細胞の機能が落ちてくることから始まります。しかし、運動を行うと、血管拡張物質 であるNO(一酸化窒素)が放出され、内皮機能の働きをよくすることがわかっています。
山科教授は 「動脈硬化が進んで心筋梗塞や脳卒中に至る前に、生活改善を行って血管の老化を予防することが何より大事です。食事の改善、運動、そして喫煙している人 は、禁煙を、今日からでも始めてください」 と最後に語っていました。
配信 Willmake143
口は災いのもと
杏林大学内科学名誉教授の石川恭三さんが“60歳からの5つの健康習慣” という本を出しています。
ボケない、ふけない、一生元気な生活をおくるために『1日に1回は活字を読もう、10回笑おう、100回深呼吸しよう、1000字書こう、 10,000歩歩こう』を目標にすることをすすめています。
また内科医の立場から歯周病があると糖尿病が治りにくいことや動脈硬化を促進させたり、心筋梗塞を発症させたりするリスクがあることを指摘してい ます。
「歯周病は単なる口の中のトラブルにとどまらず、全身に悪影響を及ぼしているのは間違いないので、歯周病の予防と治療は高齢になってもきちんと行 う必要があります。最近、歯科の診療を受けていない人はぜひ受診して下さい」と内科の先生である石川さんが言っているのです。
配信 Willmake143
唾液は天然の抗菌薬
日経ヘルス2013年2月号(2013年1月2日発行)に、口腔環境の悪化は、歯周病や虫歯のリスクを高めるだけでなく、全身の不調や病気の原 因にもなるので、口の中の細菌数は健康のバロメーターだという記事が載りました。
歯周病の原因となる口腔内の「悪玉菌」が出す毒素は全身を駆け巡り、慢性的な炎症を引き起こして糖尿病や動脈硬化の原因になったり、悪玉菌優勢の 口の中では、肺炎を起こしやすくなると書かれていました。
十分な唾液があれば悪玉菌の増加が抑えられ、病原菌に対抗する免疫機能もあるので、唾液は天然の抗菌薬ともいわれているそうです。
そんな大事な唾液が、生活習慣の乱れやストレスによって、出にくくなってしまう。自律神経でコントロールされている唾液の分泌を促すには、リラッ クスできる時間を持つことも大切ですとトヨタ記念病院の歯科口腔科の牧野真也先生は語っています。
お口の中の細菌数はケアの指針です。
配信 Willmake143
全身に広がる悪影響
2012年6月号のNHKテレビテキスト・きょうの健康で「実はこわい歯周病 徹底対策」が特集されました。
歯周病で増えた歯周病菌や炎症物質が血液に入り込んで動脈硬化や糖尿病、早産・低体重児出産に影響を及ぼしたり、また歯周病菌や炎症物質が、口の 中で唾液に混じり、それが誤って気管に入ると、気管支の粘膜が炎症を起こして、気管支炎や肺炎になることがあるので注意が必要だと書かれていまし た。
歯周病は歯を失うもっとも多い原因です。
香川県で行われた歯以外の全身の病気に関する治療費の調査では、残っている歯の本数が少ない人ほど、治療費が多いことが分かったそうです。
歯周病の予防と早期発見・早期治療は、家計の悪化も予防します。
配信 Willmake143
肥満や動脈硬化予防に食物繊維が効果
2012年4月29日の日本経済新聞に、食物繊維が肥満や動脈硬化の予防に効果的であるという記事が載りました。
日本食物繊維学会理事長の奥恒行・長崎県立大学名誉教授は、「食物繊維を多く含む料理は、食事中の満腹感が出やすく、食物中のコレステロールの吸 収を抑える働きがあるので、肥満や糖尿病、動脈硬化の予防に役立つ」と述べています。
日本人の食物繊維の摂取量は近年減っており、その為に大腸がんや動脈硬化に罹る人が増加しているそうです。
一日の摂取量の目標は20グラムですが、充分に摂取できない時は、食物繊維入りの清涼飲料などで補うこともできます。
ただし、京都府立医科大学の石川秀樹特任教授は、
ご自身の研究や、米国・欧州での試験でも、食物繊維入りのサプリメントを食べると腺腫の発生を促すという結果が出ているので、サプリメントに頼ら ず、野菜など色々な栄養成分と一緒にとるべきだと話されています。
肌だけ若く見せても、口の中が歯周病だったら、それは本当の意味のアンチエイジングではないので、全身と口腔をトータルで考えてほしいと言ってい ます。
配信 Willmake143
休肝日 どれだけ必要?
2012年4月22日の日本経済新聞に“休肝日どれだけ必要?”の記事が掲載されました。
お酒の適量目安としては、毎日2合、1週間通して14合以内であれば悪影響はほとんどないそうです。ただ、それを超えて15合になると飲みすぎの 赤信号。
東海大学医学部付属東京病院の西崎泰弘副院長は、休肝日の設定は、総量をコントロールする現実的な手段と指摘しています。
ただ、適当な総量であっても一回に無茶飲みすると血中のアルコール濃度が高くなり、急性アルコール中毒になる恐れもある。また脳卒中になるリスク も高まるそうです。一方、一日あたりの「適量」のお酒は体によく、善玉コレステロールを増やして、動脈硬化を防ぐ働きもあります。
アルコール以外にも暴食やカロリー過多になると肝臓に負担が掛かるので、食生活全体の見直しも肝臓をいたわるために必要のようです。
配信 Willmake143