Posts Tagged ‘寝たきり’
食と栄養と口腔機能
高齢期の健康には「食と栄養と口腔機能」の3つの要素を考えることが大切だということが明らかになってきました。シニアの健康維持には、歯の数やかむ能力、そしてしっかりのみ込める能力など、口の総合的な機能(口腔機能)が重要だということが、科学的にもよ り精度の高い研究から明らかとなっていると2013年9月26日付の毎日新聞に書いてありました。
国立長寿医療研究センター研究所長の鈴木隆雄さんが書いた“シニアのための健康術”というコラムに載っていたものです。
咀嚼するときのしっかりしたかみ合せ(咬合能力)が衰えると全身の運動機能や体力も衰える危険性が高くなり、転倒や寝たきり、最終的には死亡の危 険性も増加することが、14年間に及ぶ追跡研究でわかってきたそうです。
これらの研究結果から分かることは、シニアの皆さんにとって、おいしい食事を楽しみ、バランスの良い栄養を維持することは当然のことで、その基本 となる口腔機能(しっかりかめてしっかりのみ込めること)が大切だと鈴木さんはいっています。
配信 Willmake143
肉・脂の不足 老化早める
「健康的な食事」と聞いてイメージするのは、肉と脂の少ない「粗食」ですが、高齢者ほど肉などの動物性たんぱく質や脂質を十分に食べるべきだと いう人間総合科学大学教授の熊谷修さんの話を2013年9月15日付の朝日新聞が紹介しています。
老化と栄養の関係を研究してきた熊谷さんによれば、肉や脂を控えた粗食が健康に良いとされるのは、心臓病や脳卒中の原因となるメタボ予防が必要な 40〜50歳代の中年期までで、60歳を超えてくると粗食は次第に健康にとって害が大きくなるそうです。
「老化は、人間の体からたんぱく質が抜けて、乾いて、縮んで、ゆがんでいく過程。たんぱく質不足は、老化を早め、体の老化が進むと、転倒して寝た きりになるリスクが高くなるし、心臓病などの病気のリスクも高くなるので、老化を少しでも先延ばしするには、筋肉や骨の材料となるたんぱく質が欠 かせません」と熊谷さんは言っています。
医学的にも高齢者の低栄養は注目されています。寿命が延びた現在、元気に生活を楽しむには食事が大切です。
最近は、硬さを工夫した栄養価の高い食品も売っていますので、食欲がなくても工夫して食べましょうと書かれていました。
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噛み合せが人生を変える
2013年6月8日に、「噛み合わせが人生を変える」という本が小学館101新書として出版されました。著者は日本顎咬合学会です。この学会は歯科医療の根幹である “咬合” を中心に据える臨床医の学術団体です。
本の中の各章には、歯周病菌があなたの体を蝕んでいる、口腔ケアで全身の健康を取り戻す、「噛めない」「噛まない」が病気を招く、人は「噛める義 歯」で生き返る、噛み合わせが人生を変える、インプラント・義歯は天然の歯に劣らないなどがあって、歯科医療現場の最新報告と実例が数多く紹介さ れています。
例えば、寝たきりで経管栄養だった高齢者が口腔ケアをして義歯を装着したところ、口からものを食べられるようになったり、起き上がって言葉や笑顔 を取り戻した事例。
また歯周病が咽頭がん、食道がん、膵臓がん、胃がん、血液のがんなどの危険因子になり得るという論文が世界的に権威のある英国の医学誌「ランセッ ト」などで発表されたことなどが紹介されているのです。
「正しく噛んで飲み込む」大切さを知り、健康長寿の第一歩を踏み出して下さいと書かれていました。
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長生きを楽しむ
101歳にしてしなやかに活躍中の聖路加国際病院理事長の日野原重明先生が元気の秘訣を本に書かれています。本のタイトルは、“長寿の道しるべ”で中央公論新社から2013年3月25日に出版されました。
その本の中で日野原先生は、日本人の死因第3位におどり出た肺炎を予防するために、高齢者はとくに口を清潔に保つことが大切だと言っています。
それは口腔内で繁殖した病原性の強い細菌を唾液と一緒に飲み込むことによっても肺炎が発生してしまうからです。
寝たきりになると免疫機能が低下しているため、肺炎菌に対しての抵抗力も下がっているので注意が必要です。他にも日野原先生は、国民病ともいわれ る糖尿病の6番目の合併症である歯周病治療の大切さや口から食べることの大切さをしっかりと書かれていて、内科医である日野原先生の口腔ケアに対 する深い認識に驚かされます。
「衛生」という言葉には「生をまもる」という深い意味があるという文章に出会える本です。
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歯を大切にして健やかな老後を
2012年10月22日号の婦人公論に、歯が健康な人ほど長生きで、要介護状態や認知症になりにくいという記事が載りました。
歯の健康が、長寿にもつながることを裏付ける研究結果が発表されていて、福岡県で行なわれた調査では、歯の本数が多く、噛む力が高い人に比べ、低 い人は寝たきりや要介護認定を受けるケースが7.5倍という結果が出たそうです。
また歯の本数が少ない高齢者には、アルツハイマー型認知症の特徴である海馬の萎縮がみられたという東北大学の報告もあります。
「女性は男性よりもエナメル質が弱く、象牙質も薄いため、虫歯になるリスクが高い。そのうえ、更年期などでホルモンバランスが乱れると骨密度が低 下し、歯周病が進行しやすくなります」という歯科医のコメントも紹介されていました。
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健康寿命
「寝たきりにならないための健康寿命の延ばし方」という本がKKベストセラーズ社から2012年6月に出版されました。
著者は、奈良県立医科大学出身で大阪府富田林市で整形外科医院を開業している宮田重樹さんです。
健康寿命とは、日常的に介護を必要とせず、自立した生活が営める生存期間のことですが、平均寿命と健康寿命の差は男性で9.13年、女性で 12.68年もあります。
これは自立した生活を失い、介護を要する期間がそれだけあるということです。健康寿命をできるだけ延ばし、平均寿命との差を縮めることが大切なの です。
口腔ケアをしっかりすれば健康寿命が延びることをデイサービスセンターも開設している整形外科の先生が書いていることが注目に値します。
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口腔リハビリ
2012年7月30日の読売新聞の医療ルネサンス欄に食べる力を回復する「口腔リハビリ」が注目されていると書かれていました。
合わない入れ歯が原因で、言葉を失い、真っすぐ座ることもできなくなって、寝たきりになる危機にあった90歳代の女性が、入れ歯を調整し、飲み込 みに必要な筋肉を鍛えたところ、今では冗談のやり取りもできるほど回復して表情も生き生きしてきたそうです。
もう元気を取り戻せないとあきらめていた女性が入居している老人ホームの施設長は、現在、施設の利用者すべてに口腔リハビリを実施していると語っ ています。
東京都健康長寿医療センター専門副部長の平野浩彦さんは「感覚の神経が集中する口内を刺激することで、脳神経の活性化につながる可能性がある」と 分析しています。
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胃ろうは「悪」か
文藝春秋の2012年7月号の大型特集「尊厳ある死」で、胃ろうの問題が取り上げられています。
「胃ろう」とは、おなかの外から胃に穴をあけ、管で栄養を送る治療法ですが、それが不必要な延命医療となっているのではないか、高齢者の終末期に おいて胃ろうを選択することは是か非か、といった疑問が、医療界や患者、家族などの間で盛んに提起されているそうです。
脳卒中を起こした場合、急性期病院に入院して胃ろうを造設し、回復期リハビリテーション病棟などに転院してリハビリがうまくいけば、胃ろうは外せ ますが、ここでリハビリがうまくいかなければ、寝たきり状態になり、胃ろうを外すことができなくなってしまうと書かれていました。
寝たきりが長くなると、筋肉が衰えたり、関節拘縮が進んだり、身体の循環が悪くなる「廃用症候群」を起こしやすくなるので、胃ろう造設の前に、メ リットとデメリットを丁寧に家族に説明し、同意を得るなど、患者の生活の質を重視した仕組みに転換していく必要があるという意見も紹介していま す。
配信 Willmake143



