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認知症予防に腸内細菌
腸内に特定の細菌が多い高齢者は、そうでない人と比べて認知症の発症リスクが10分の1と大幅に低い可能性があることが、国立長寿医療研究センターもの忘れセンターの佐治直樹副センター長らの研究でわかったと2019年2月1日の毎日新聞が伝えていました。
同研究成果は2019年1月30日に英国科学雑誌「Scientific Reports」に掲載され、同日に米国の学会ニュースでも配信されました。
人の腸には1千種類以上、約1キログラムの細菌がいて、年齢で構成割合が変わります。
研究チームは2016年3月から1年間に、もの忘れセンターを受診した患者さんに認知機能検査や頭部MRI検査などを実施し、検便サンプルを同センターのバイオバンクに収集しました。
そして微生物解析の専門企業である株式会社テクノスルガ・ラボに検便サンプルを送付し、T-RFLP法(糞便から細菌由来のDNAを抽出し腸内フローラを網羅的に解析する手法)を用いて腸内フローラを解析しました。
更に、腸内フローラと認知症との関連について、有効なデータが得られた60〜80代128人分を統計学的に分析したところ認知症でない人は、「バクテロイデス」という種類の細菌(腸内のいわゆる日和見菌の一種)が多いことが判明しました。
これが腸内細菌の3割超を占めるグループには認知症を発症していない人が多く、リスクは10分の1と見積もられました。一方で種類の分からない細菌が多い人はリスクが18.5倍に上ったそうです。
今後は「東北大学と共同で、食事習慣・栄養の視点からも腸内フローラとの関連について調査を進める予定」(同センター)となっています。
腸内細菌が認知機能に関連するという新しい知見は興味深く、腸内細菌の詳細な解析が認知症の治療法や予防法の開発のための新たな切り口になるかもしれません。
配信 Willmake143
腸内細菌と病気の関係

腸内には、おおよそ1000種類、100兆〜1,000兆個の細菌がすんでいるそうです。腸内の細菌は栄養素を作り出したり、免疫にかかわった りしてヒトの健康維持に役立っています。最近、その腸内細菌が病気ともかかわることがわかり、注目されているという記事が2016年10月15日 の朝日新聞に載っていました。体にすみついている細菌は 「常在菌」 と呼ばれ、たまに体内に入って感染症を引き起こす病原菌とは区別されています。常在菌は口、鼻、耳、皮膚などにいますが、最も多いのは腸管内だそうです。 常在菌は “叢(そう)” と呼ばれる集団を作り、病原菌に対するバリアーにもなっていますが、その裏返しとして、腸内細菌の種類や数の変化が病気とかかわることが次第に分かってき たと記事には書いてありました。患者と健康な人の腸内細菌叢に違いがあることは、糖尿病、炎症性腸疾患、動脈硬化などで示されています。ただ違いがあるだけでは、病気の原因なの か結果なのかわからないとのことです。現在では、健康な人の便を炎症性の腸の病気をはじめ、さまざまな病気の患者に移植する臨床研究も行われてい るそうです。

配信 Willmake143
おなら
週刊朝日2015年7月17日号は、名医の最新治療のコーナーで、誰にも聞けないことのひとつである「おなら」について、取り上げていました。
記事には「おならは口から飲み込んだ空気や食物からの分解ガスなどが原因といわれている。大半は腸で吸収されるが、その一部がおならとして体外に 排出される。おならを我慢してしまうと、行き場を失ったガスが血液を介して全身に行きわたってしまう。あくまで生理現象のため、誰もが一日、一定 の量をおならとして排出しているが、回数が多かったり、においが臭かったりすると困る場合が多い。また、おならには、さまざまな病気が背景に隠れ ている可能性もある」と書かれていました。
最近は直接、おならの悩みを相談できる病院も増えつつあるそうです。
おなら治療で有名な広島大学病院感染症科の大毛宏喜教授は、「おならで悩んでいる人の多くは食事が原因だと考えています。原因不明のおならに悩ん でいる場合は、誤った情報に惑わされて、不安が増強していることが多いので、一つずつ誤解や不安を解消することで改善に導きます」と記事の中で述 べています。

腸内細菌は、善玉菌と悪玉菌と日和見菌の3グループに大きく分けられますが、臭いおならが頻繁に出る人は腸の中の悪玉菌が増えている証拠です。
腸内細菌研究の第一人者の辨野義己さんは、善玉菌を増やすために、食物繊維の多い野菜を中心に食生活を改善し、1日350g以上の野菜をとること とヨーグルトを積極的に食べることをすすめていました。
配信 Willmake143
腸内細菌
2014年3月18日の日経新聞の記事の中で「人間を病気から守る免疫細胞の7割は腸に集まっている」と筑波大学医学医療系の渋谷彰教授が語っ ていました。
腸内細菌が腸に住み着くことが刺激になって免疫力を育てるとともに、免疫の働きを助けていると考えられています。
腸内細菌のバランスを崩すのは、抗生物質の使いすぎや食習慣、ストレスなどの生活習慣からの影響によるものが大きいそうです。
腸内細菌研究の草分けとして有名な光岡知足東大名誉教授は、著書でビフィズス菌などの善玉菌を多く含むヨーグルトなどの乳製品や納豆などの発酵食 品、また善玉菌の働きをよくすると考えれれている食物繊維やオリゴ糖を多く含む食品をとることが効果的だと書いています。
腸内細菌は母親の胎内にいる間は、存在せず、生まれた後に口にする食べ物などを通じて体内に入り、腸に定着します。
出産直後の乳児は20〜30種類の腸内細菌しかなく、離乳食を食べ始める2歳頃になると急速に増えていきますが、急増する時期に清潔すぎる環境に 置くと腸内細菌の種類が十分に増えず、大人になってもバランスが悪いままになる危険性があるそうです。
幼児期に屋外で土を触って遊んだり、おもちゃをしゃぶったりする経験は大切だと書かれていました。
配信 Willmake143
腸は、第二の脳である
脳の中の伝達物質としていま注目されているセロトニンとドーパミンは、別名、「幸せ物質」と呼ばれていて、この「幸せ物質」の働きを左右してい るのが腸内細菌であり、腸内細菌の数が豊富な人ほど、病気にならず、「幸せ感」「健康感」を得やすいことが証明されたと「腸内革命」という本に書 かれています。
著者は、感染免疫学が専門で東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎さんです。大豆、季節の野菜、海藻類などを生かした「伝統的な日本食」は腸内細 菌を活性化させ、「幸せ物質」も増加させます。
免疫力を低下させ、がんなどの生活習慣病のリスクを高める活性酸素を消去するには、野菜、果物、マメ類、海藻類をしっかり噛むことが大切で、それ が健康な生活につながるそうです。
配信 Willmake143



