阿藤快さんの突然死
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執筆者は、医学ジャーナリストの大西淳子さんです。亡くなる前日まで元気だったという阿藤さんの死因は、大動脈破裂だと報じられています。
大動脈の壁がこぶ状に膨らんでいても、破裂前にはほとんどの患者が無症状で、ひとたび破裂すると約半数が、病院に辿り着く前に死亡し、運よく生き て病院に到着し、手術を受けたとしても、40〜60%の患者が死亡すると大西さんは書いています。
動脈硬化が大動脈瘤が生じる主な原因です。正常な胸部大動脈の直径は約25〜30ミリですが、動脈硬化によって弱くなった動脈壁が血圧に負けて膨 らんで、直径が徐々に大きくなっていくそうです。
通常は、胸部大動脈瘤の症状は無症状ですが、破裂の前兆として、背中の痛みや声のかすれ、ものが飲み込みにくくなるといった症状が現われることが あると大西さんは言っています。
肺がんを発見するために行われる胸部CT検査は、動脈瘤の発見においても非常に有効で、自費で検査を受ける場合の費用は5000円から1万円程度 だということです。
ただし、胸部CT検査などで大動脈瘤が発見され、大動脈瘤の拡張を防ぐために、動脈硬化に対する治療として生活改善の指導や投薬が行われますが動 脈瘤が小さくなることはありません。
胸部大動脈瘤の直径が55〜60ミリ以上になると、破裂を防ぐための外科治療の実施が検討されるそうです。
高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病などが動脈硬化の危険因子で、これらが大動脈瘤の発生リスクを高めると考えられているので、定期的に健康診断を 受け、ライフスタイルの見直しをすることを医学ジャーナリストの大西淳子さんはすすめていました。
配信 Willmake143