10月, 2016年
乳がんと生きる

2008年にステージ4の乳がんと診断された三輪晴美さんも生活報道部のメンバーです。
三輪さんは、本の前書きの中で次のように書いています。
「ひとくちにがんと言っても、部位により、個人により、たどる経過は大きく違います。100人のがん患者がいれば、100通りのがんがある。
がん治療は少しずつ進歩し、より長く普通の暮らしを送る人が増えています。そのためには、適切な医療を受けることが必要。
残念なのは、同じ願いを持つはずの患者と医師の意思疎通がうまくいかない場合があることです。医療の高度化・専門化で、とりわけ大病院の医師は多 忙を極め、一人一人の患者にじっくり向き合う余裕がありません。また、世の中に医療不信の声が高まり、患者もさまざまな情報に翻弄され、医師への 信頼が揺らぐことがあります。
しかし、世界中の多くの医師が、がん撲滅に向けて闘っています。看護師をはじめ医療従事者は、患者の幸せを願って日々奮闘しています。
そして新薬開発の陰には、治験に協力する多くの患者の存在があります。私も、そんな人たちのおかげで今があります。
著名人のがん報道では、常に “克服” という文字が踊ります。とすれば治らないがんを宿した人は、がんに “負けた” ことになるのでしょうか。決してそうではないことを、私たちは多くの患者さんから教えてもらいました」
この本には、治っても治らなくても、できるだけ悔いを残さず、最期まで自分らしく生き切るためにはどうすればいいかのヒントが詰まっています。
配信 Willmake143
スマホ首が自律神経を壊す

著者の松井孝嘉先生は、現在、東京脳神経センターの理事長で、アメリカで世界初の全身用CTスキャナーの開発に携わって日本に普及させ、脳卒中死 を激減させたことでも知られています。
約6キロにもなる重い頭を支え、脳と全身の橋渡しの役を担う首が自在に動いてこそ、人は健康でいられます。しかし今、首は長時間、スマホで不自然 な形で下向きに固定され、固まった筋肉が多くの病気を誘発していると書かれています。スマホ首が引き起こす深刻な17の病気は次のとおりです。
日経ヘルス2016年12月号で、自律神経の簡単セルフケアが紹介されています。紹介記事によれば、目と首は自律神経の要所なので、夜の 「目と首のあたため」 が効果的だそうです。
順天堂大学の小林弘幸教授が、夜になっても上がったままの交感神経を目と首をあたためることで、副交感神経優位に切り替えられるからだと解説して いました。
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眼・歯・泌尿器は三種の神器


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腸内細菌と病気の関係


患者と健康な人の腸内細菌叢に違いがあることは、糖尿病、炎症性腸疾患、動脈硬化などで示されています。ただ違いがあるだけでは、病気の原因なの か結果なのかわからないとのことです。現在では、健康な人の便を炎症性の腸の病気をはじめ、さまざまな病気の患者に移植する臨床研究も行われてい るそうです。

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ノーベル賞と納豆


パーキンソン病やアルツハイマーなどの脳神経に関係する病気も、神経細胞の中に異常なタンパク質がたまることが原因と考えられているので、オート ファジーは、こうした病気を起こさせないようにしている可能性も考えられるそうです。米国立老化研究所(NIA)は、オートファジーを促すスペル ミジンの摂取をすすめています。2004年に発表された東京都健康安全研究センターの研究によれば、赤ワインで0.16、白みそで14.4、濃い 口醤油で12.1なのに対し、丸大豆使用の納豆で平均56.1、ひきわり納豆では75.2(単位は㎍/g)と、納豆には飛び抜けた量のスペルミジ ンが検出されています。これは、2016年10月13日の日経電子版 NIKKEI STYLEに掲載された 「納豆にオートファジーを促す成分 骨折予防にも」 の記事で紹介されていたものです。

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舌の筋トレ 知っていますか?


2016年10月1日の日経新聞に 「舌の筋トレ 知っていますか?」 という記事が載っていました。舌の働きでまず思いつくのは、食べ物の味を感じる味覚ですが、舌は 「食べる」 ときにも重要な働きをしています。かむのは歯の機能だと思われるかもしれませんが、ほおばった食べ物をかみやすいように歯の上に運ぶのは舌の役割だと書い てありました。

厚生労働省などが推進し満80歳で自分の歯を20本以上残そうという8020運動の成果で、高齢者の残存歯数は大幅に増加しています。しかし、日 本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックの菊谷武先生は 「歯がたくさん残っているのに、食べる機能が落ちてしまう人が少なくない。舌の重要性に注目が集まってきた」 と説明しています。舌は筋肉でできた組織です。筋力は加齢とともに衰えます。足や腰の筋力が落ちると歩行困難になるように舌の筋力が低下すれば、うまく食 べられなくなるというわけです。食べこぼしや、むせることが増えてきたら、舌の筋力低下のサインなので、みらいクリニックの今井一彰先生は 「あいうべ体操」 という運動を考え、普及に努めています。家から出て、人とおしゃべりしたり、会食することも大切だと菊谷先生はアドバイスしています。
50〜60代で、食べこぼしなどが急に目立ち始めた場合は、パーキンソン病やALS(筋萎縮性側索硬化症)といった病気のことも考えられるので、 そんな場合は神経内科を受診しようと記事には書かれていました。
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