2月, 2014年
口臭の3大原因
口臭の3大原因は、1.歯周病 2.舌の汚れ 3.唾液分泌の減少だという記事が2014年2月25日の毎日新聞に載っていました。
口臭の原因や予防法を解説しているのは、東京医科歯科大学附属病院で 「息さわやか外来」を担当する川口陽子教授です。
歯周病になると歯肉の組織が破壊されて出血したりうみが出たりします。これを細菌が分解し、揮発性硫黄化合物を発生させるので口臭の原因となりま す。口臭の原因として最も多いのが歯周病だそうです。
舌の汚れとは、舌の上についた白や淡黄色の「舌苔」のことです。死んだ細菌やはがれた粘膜などからできており、これが舌の奥の方につくと、口臭の 原因となることが多いと書いてありました。
口臭は唾液の分泌量とも関係します。唾液の量が多いと、口の中の汚れが洗い流され、口臭は減ります。しかし。唾液が少ないと口の中の汚れがたまっ て口臭が強まります。
唾液の分泌量は加齢とともに減りますが、緊張やストレスでも分泌が悪くなるので注意が必要だといっています。
病気が原因の口臭は根本的な原因を除去しない限り、ガムや洗口剤などでは改善しないので、口臭専門外来を受診することを川口教授は勧めています。
配信 Willmake143
健康の入り口は歯
2014年2月16日(日)に 「駆け込みドクター」 という番組が “健康の入り口は歯” というテーマで放送されました。
循環器科と消化器内科と内科の医師と歯科医師3名が専門家の立場から、歯が健康に及ぼす影響について解説していました。
循環器科の池谷医師は、歯周病は2型糖尿病の合併症の一つといわれていて、糖尿病があると歯周病が悪化しやすいと以前からいわれていた。しかし近 年は、歯周病があると2型糖尿病の発症のリスクを高め、糖尿病の症状を悪化させることがわかってきたとコメントしていました。
また消化器内科の大竹医師は、食道がんは歯周病と関連があるという研究データがあって、食道がんの細胞から多くの歯周病菌が確認されていると 語っていました。すい臓がん、腎臓がん、肺がん、血液のがんと歯周病との関連を示す男性のみの研究データもあるそうです。
内科の森田医師は、高齢者は喉の働きがうまくいっていないことが多いので、口の中の汚れが気管とか肺に入って誤嚥性肺炎をおこしてしまう。それが 死亡原因にならないよう口の中はきれいにしておいた方がいい。特にお年寄りの口腔ケアは大切だと訴えていました。
“健康の入り口は歯だ” ということを内科などの先生たちが言い始めていることが注目に値します。
配信 Willmake143
中高年の賢い薬の飲み方
2014年2月にPHP新書の「薬は5種類まで〜中高年の賢い薬の飲み方」という本が書店に並びました。
本の内容紹介には「年々、飲む薬が多くなっていませんか?薬は種類が増えるほど、副作用のリスクが高まります。それらを病気と勘違いし、さらに薬 が増えてしまう。そんな悪循環が起きているのです。
年だからと思われがちな物忘れや認知症、転倒なども、薬の飲みすぎによる弊害かもしれません。本書では、賢い薬の飲み方を伝授します」と書かれて います。
著者は、日本老年医学会で薬物療法のガイドラインを中心になって作成した東京大学大学院の秋下雅弘教授です。
秋下教授は、薬は適切な使い方をすれば、病気の治療や生活の質の向上に必ず役立つので、かかりつけの主治医や近くの薬局の薬剤師さんに相談して下 さいといっています。
また秋下教授は、口腔ケアは肺炎ワクチンより効果があるので、体の健診と同じように歯科健診を習慣にしておけば、肺炎など重篤な病気になって、高 い医療費を払うリスクが軽減できますともいっていました。
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美腸への第一歩は「かむ」こと!
医療機関で行う腸内洗浄のことをコロンハイドロセラピーといいます。
米国で腸内洗浄のライセンスを取得して、コロンハイドロセラピーを行っている看護師の齊藤早苗さんが、日経ヘルス2014年3月号に美腸への第一 歩は「かむ」ことですと書いていました。
コロンハイドロセラピーの施術をする方の便は、形がゴツゴツしていて、時には、丸ごとのしいたけが飛びだしてくることもあるそうです。
そんな時は「まずは一口20回、かむようにして下さい」とアドバイスして、アドバイスに従ってしっかりかむようになった方の便は、よく練った粘土 で作ったかのような表面がつるっとしてキレイな便になるといっています。
“消化”とは「食物を吸収しやすい形に変化させること」なので、胃や腸から“消化”が始まると思いがちですが、口の中でも、歯によって細かく砕く ということと唾液による“消化”が始まっています。
快腸になるためにていねいに食べて、ていねいに出すことを心がけて下さいとコロンハイドロセラピストの齊藤さんは言っていました。
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長寿のカギは「清潔な口」と「のみ込む力」
週刊朝日2014年2月7日号は、「口腔ケア」を特集していました。日本人の死亡原因の第3位は肺炎です。そして高齢者の肺炎の8割以上は「誤 嚥性肺炎」といわれるものです。
口の中の細菌と一緒にのみ込むので、口の中の細菌の数が多いほど誤嚥する細菌の数も増え、肺炎を起こすリスクは高くなります。
しかし、口腔ケアで細菌数を減らすことで、「感染による発熱や肺炎を予防できることが、研究によって実証されていると書かれていました。
また口腔ケアの成果でしっかり噛んで食べられるようになれば、認知機能が向上することもわかっています。
しかし「しっかり噛むことができても、のみ込めなければ食べるとはいえません」ので、50代以降は嚥下の訓練も含めた広い意味での口腔ケアが必要 ですとも書かれていました。
全身麻酔の手術で気管内にチューブを挿入するときに、口の中の細菌が一緒に気管内に運ばれることで、手術後に肺炎を引き起こす可能性があります。
そこで「治療前に歯や歯肉の病気を治し、口腔ケアで状態をよくしておくことは、治療を成功させるうえできわめて重要な役割を果たす」という考えに もとづきに県立静岡がんセンターでは設立当初の2002年から、口腔ケアを組み入れたがん治療を実施しているということも特集の中で紹介されてい ました。
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食道がん どう防ぐ
タレントのやしきたかじんさんや女優の淡路恵子さんが食道がんで亡くなったため、サンデー毎日の2014年2月2日号は、「食道がん どう防ぐ」を緊急特集していました。
食道がんにかかる人は年間約2万人(男性が約1万7000人で女性が約3000人)。男女とも50〜60歳代が患者数のピークになっていて、 2012年の統計では1年間に男性9724人、女性1868人が亡くなっています。患者数からすると亡くなる率が高いと書かれていました。
食道がんは早期発見が難しく、初期は症状がまったくなく、少し進むとのどがひりひりする感じが出てくるが、それもしばらくすると治まってしまう。 食べ物が飲み込みにくくなったり、「変だな」と気づいた時にはかなり進行しているそうです。
「早期だと内視鏡で病巣を取れるのですが、早期でもがん病巣が大きかったり、リンパ節への転移があれば手術になります。それがなかなか大変なので す」と大阪市立大学病院消化器内科の荒川哲男教授は語っています。
手術が大変なのは、食道は厚さが4ミリ程度しかなく、近くに気管などの臓器や組織が隣接していて、がん細胞が早くからリンパ節や組織や臓器に転移 しやすいからだそうです。
数多くの疫学調査によって、食道がんのリスクファクターは飲酒と喫煙であることが明らかになっています。酒をたしなみ、たばこを吸う人は50歳に なったら1年か2年に1度、検査を受けることを特集の中で勧めていました。
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