美肌菌
2015-12-04
雑誌 クロワッサンの2015年12月10日号に “美肌菌” についての記事が載っていました。解説しているのは、東京女子医科大学東医療センター皮膚科の出来尾 格先生です。
出来尾先生は、世界でも数少ない皮膚常在菌の研究者で、表皮ブドウ球菌が肌の健康と美しさに関与することを発見し、それを “美肌菌” と名付けたと書いてありました。
「腸内に善玉菌と悪玉菌がいて、そのバランスが体に影響を与えているように、肌にも善玉菌と悪玉菌がおり、肌の状態を左右しています。善玉菌の表 皮ブドウ球菌(美肌菌)は、菌代謝物として、グリセリンを含む天然のクリームを作り出し、水分の蒸散や紫外線を防いで肌を守ります。肌は弱酸性だ と良好な状態がキープされ、アルカリ性だとトラブルが起こりがちになりますが、アクネ菌は、美肌菌が増殖しやすい弱酸性に保つ特性を持っていま す」 と出来尾先生は語っています。
美肌菌は、肌の表面からごく浅い場所(角質層)に生息しているため、クレンジングや洗顔で簡単に失われてしまい、元に戻るのに約12時間かかるそ うです。また、美肌菌がいる角質層は、15分以上ふやかされた状態にあると剥がれ落ちてしまうそうです。顔の洗い過ぎ、長風呂やサウナは、美肌菌 の表皮ブドウ球菌を減らしてしまいます。美肌菌を増やすケアと生活習慣の見直しで、肌は改善できますと書いてありました。
配信 Willmake143
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