人生最後のご馳走
2016-01-17
余命わずか3週間−あなたなら何を食べますか?最後に選ぶ食事に、その人の生きた証が詰まっている。表紙の帯にこう書かれている本があります。
「リクエスト食」という取組みを行っている淀川キリスト教病院のホスピス・こどもホスピス病院の末期のがん患者さん14名と家族、医師、スタッフ の物語です。14名の末期がんの患者さんのリクエスト食には、下記のような小見出しがついています。
本の中には「食べることは栄養摂取の作業ではない。また、たとえどんなに質素なおかずであってもそこに思いの込められた食事は、その人にとっての 大切な時間で、それは “ご馳走” なのだ。リクエスト食は “がん患者” という漠然とした顔のない存在から、そんな自分らしさを取り戻すひとつのきっかけになっている気がした」 という文章がありました。
週刊朝日の2016年1月15日号にも、食べる楽しみの妨げとなる 「摂食嚥下障害」 についての記事が載っていました。医科と歯科が連携し、医療スタッフの協力があれば、がん末期であっても、美味しい記憶をよみがえらせることができるとい う希望を感じさせてくれる本です。
配信 Willmake143
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