日本人はこうして歯を失っていく
2016-07-01
朝日新聞出版から2016年6月30日に 「日本人はこうして歯を失っていく」 という本が出ています。歯周病に関する正しい知識の普及を目的に日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会が共同で作った本です。
自動車部品メーカーのデンソーの健康保険組合が被保険者の医療費を分析したところ、歯周病にかかっている人はかかっていない人よりも、歯科だけで なく医科(歯科以外の病気)の一人あたりの医療費も年間平均1万5800円多くかかっていて、60歳以上になるとこの差は、3万円前後まで広がる と書いてありました。
中等度の歯周病にかかっている患者さんの場合、歯周ポケット周辺の炎症の総面積は 「手のひらくらいの大きさ」 です。
もし、顔に手のひらサイズの炎症があれば、誰も放ってはおかないはずですが、歯周病は、歯肉の中の見えにくい部分で炎症が起きているために多くの 人が無頓着です。そして放置している間に歯を支える骨が溶けていくだけでなく、全身に感染が広がっていきますと警告しています。
いい歯科医師を見抜くポイントの項目には、「歯周病についてきちんと勉強している歯科医師は、歯周病が糖尿病や心筋梗塞などさまざまな病気を悪化 させるので、患者さんを診るときも口の中だけでなく全身の状態にも気を配っています。診察のたびに、最近血糖値はどうですか?相変わらず血圧は高 いですか?塩分摂りすぎてないですか?などと聞かれるようであれば、意識の高い歯科医師だという証拠です」 と書かれていました。
配信 Willmake143
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