舌下免疫療法

2017-02-20

舌下免疫療法
舌下免疫療法今年もスギ花粉症のシーズンが近づいてきました。2017年2月19日の日経新聞が、スギ花粉症の根本的な治療になりうると期待される 「舌下免疫療法」 についての記事を載せていました。

実用化から3年目を迎え、効果を実感する人も増えてきているそうです。花粉症は本来は、体に害のない花粉によって起きます。
空気中を大量に飛ぶ花粉が鼻や目の粘膜から体内に入り込むと、体はこれを異物として認識してしまい、排除するために免疫を働かせるのだそうです。
免疫が働くことによって、ヒスタミンといった化学物質が放出され、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみの症状を引き起こしてしまいます。花粉症 薬はヒスタミンの働きを抑える作用があり、症状を和らげることに効果はありますが、花粉症を起こさないようにすることはできません。

舌下免疫療法は、スギ花粉から作ったエキスを1日1回舌の裏側に垂らし、2分間なじませてから飲み込みます。口の粘膜を通じてエキスが体内に入 り、エキスの量や濃度を段階的に上げることで体がスギ花粉になれ、つらい症状が起きにくくなるとみられています。
千葉大学の岡本美孝教授は 「しっかりとした効果を得るために最低でも2年間、できれば3年間続けてほしい」 と語っていました。3割負担の保険診療で、料金は1ヶ月1000円程度です。

舌下免疫療法東京に住む20代の会社員の男性は、中学生のころから毎年、花粉症による鼻水や鼻づまりに苦しめられてきました。2015年の夏に、舌下免疫療 法を始めたところ、翌16年の春には、ほとんど薬を併用せずに過ごせたという事例が記事の中で、紹介されていました。
花粉症がないと春はこんなに楽なのかという20代男性の言葉が、花粉症に苦しむ人たちの声を代弁しています。

配信 Willmake143

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