スーパー大麦

2019-04-10

スーパー大麦
スーパー大麦食物繊維を豊富に含む麦飯系のおにぎりが、コンビニの売れ筋商品になっています。
プチプチとした食感を楽しめ、かみ応えがあることから満腹中枢を刺激してダイエットにも効果的です。おにぎりだけでなくサラダやお弁当などにも食物繊維を使った商品が広がっています。
コンビニ各社が“麦飯系”に力を入れる背景には、コンビニの客層が最近は60代以上のシニアや女性の比率が高まっていて、そうした消費者の健康ニーズに応えるためだ」とサンデー毎日2019年4月7日号が伝えていました。



スーパー大麦私たちの腸内には数千種類以上、約1000兆個もの腸内細菌がすみついています。
これら細菌の集団が腸壁に広がっている様子が、顕微鏡で見ると「お花畑」のように見えることから、「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれています。
叢とは草むら、の意味です。世界中の最近の研究で、腸内フローラを整えることが、腸だけではなく全身の健康に関わってくることが分かってきています。
また、腸内フローラの健康を維持するために注目されているのが食物繊維です。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。不溶性は便のカサを増やし、腸の蠕動運動を促進して便通を良くする働きがあります。

水溶性は腸内細菌のエサとなり、腸内で発酵され、「短鎖脂肪酸」と呼ばれる体に良い成分を作ってくれているそうです。
腸内細菌の中の有用菌のエサとなるのは、主に水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維はワカメや昆布などの海藻類やりんごやバナナ、ごぼうやこんにゃくなどに多く含まれますが、大麦には特に多く含まれます。
その大麦のパワーをより強力にしたのが、オーストラリアで開発されたスーパー大麦(バーリーマックスの名称で流通)で、通常の大麦の2倍、もち麦の1.5倍の食物繊維を含んでいると記事には書いてありました。
腸内細菌は大腸の奥に一番多くすんでいるのですが、腸内細菌のエサになる水溶性食物繊維は、奥まで届く前に常在する腸内細菌に食べ尽くされてしまうため、大腸の奥に多くすんでいる有用菌にエサを届ける必要があります。
研究では、スーパー大麦の摂取により食物繊維が腸の奥まで届き、発酵を促していることが示唆されているそうです。
食物繊維を豊富に含む雑穀米などを食べて、腸内フローラの「多様性」を維持することを帝京平成大健康メディカル学部の松井輝明教授(消化器内科)はすすめています。

配信 Willmake143

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