高血圧防ぐレモン、キウイ
2019-05-07
2019年5月2日の毎日新聞に日本高血圧学会が先月、高血圧治療ガイドライン(指針)を改定し、成人の降圧目標を引き下げたという記事が載っていました。
学会の新指針によると、降圧目標は、75歳未満の最高血圧が前回指針の「140ミリHg(水銀)未満」から「130ミリHg未満」に、最低血圧が「90ミリHg未満」から「80ミリHg未満」に引き下げられました。
改定に携わった学会理事の市原淳弘・東京女子医大教授は「薬に頼らず、生活習慣を改善して血圧を下げるよう努力してほしい」と訴えています。
血圧を下げるのに効果的なのが食生活の見直しです。人は余分な塩分を体内に取り込むと、血圧を上げて腎臓に送り込む血流量を増やし、尿と一緒に排出しようとします。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、1日の塩分摂取量の目標値は成人の男性で8グラム、女性で7グラムですが、実際には男女とも2グラム以上も上回っているそうです。
そこで心掛けたいのが、塩分の排出を促す食事法。カリウムやカルシウム、マグネシウムなどの物質は塩分を排出する作用があるので、市原教授は「それらを多く含む果物や野菜、牛乳などを積極的に取り入れるのが望ましい」と記事の中で述べています。
具体的に何を食べたらいいのか。おすすめなのがレモンだと書いてあります。
皮にはポリフェノール、果汁にはフラボノイドが含まれ、降圧の可能性を示唆する海外の研究もあるそうです。
また、アミノ酸の一種で、血圧の上昇を抑える物質とされるGABAを多く含むトマトもおすすめとのことです。
高血圧の原因の一つに加齢があります。人は血管をしならせることで、血液を末端の組織に送り届けています。
年齢とともにこのしなやかさが失われるため、体が血圧を上げて末端にまで血液を送ろうとします。
そこで注目されるのがキウイです。塩分を排出するカリウムのほか、抗酸化作用のあるビタミンCや、しなやかな血管づくりに欠かせないビタミンAやE、食物繊維も豊富なフルーツだそうです。食べ過ぎにご用心。
食事以外にも血圧を下げる方法として、手軽に家の中でできる「ゾンビ体操」が記事の中で紹介されていました。
朝昼晩に3回ずつ行うと1日30分のウォーキングと同じ運動量になるとのことです。
「誰でも簡単にできる食事や運動で、弾力のあるしなやかな血管を保ち、高血圧や動脈硬化、心疾患の予防につなげてほしいという専門医のコメントが記事の最後に載っていました。
配信 Willmake143
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