緊張や疲労で皮膚からガス
2019-06-27
緊張したり、疲れたりしたときに「体の匂いがいつもと違うな」と感じたことはありませんか?2018年、資生堂が「ストレス臭」を特定したと発表しました。
性別や年齢に関係無く、面接や試験、プレゼンテーションなどで緊張したり、心理的にストレスがかかったりする状況で、特徴的な臭い成分を含んだガスが皮膚から発生するということです。
同社の研究によると、ストレス臭は自転車こぎなどの運動では発生しませんが、精神的なストレスを感じると、5分ほどで出てくるそうです。
発生には個人差はあるが、季節による差はないといいます。皮膚から出るガスは「皮膚ガス」と呼ばれ、100種類以上の物質が含まれると2019年6月15日の朝日新聞が伝えています。
筋肉や精神的な疲労によってアンモニアが発生することを見つけ、「疲労臭」として研究を続ける東海大学の関根嘉香教授(化学)は、「皮膚ガスは、健康状態とかなり密接につながっている」と話しています。
糖尿病の患者では、糖代謝が悪くなることで、皮膚ガスにアセトンが含まれているそうです。
では、ストレス臭はどのようにケアしたらいいのでしょうか。ストレス臭のメカニズムはまだわかっていませんが、短時間で発生するため、ホルモンなど内分泌系の反応で血液中の成分が変化するためと考えられています。
体の内側から匂いを減らすためにも、バランスに気をつけながら野菜を多く採るなど食事に気をつけることが重要だそうです。
また、そもそもの原因を抑えるには「リラックスすること」だと資生堂の勝山さんはいっています。
ストレスを軽減させるために、落ち着ける音楽を聴くなど自分なりのリラックス方法を見つけるとよいでしょう。
ハンドマッサージなど、手軽にできる方法で気分転換することも有効です。発生してしまった臭いには、ストレス臭を包んで目立たなくする効果があるスプレーや、体をふくボディーシートを使う方法もあると記事には書いてありました。
配信 Willmake143
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