人は口から老化する

2021-06-24

人は口から老化する
人は口から老化するサンデー毎日の2021年6月20日号に 「人は口から老化する オーラルフレイル万全対策」 という記事が載っていました。
寝ている時間や椅子に座りっぱなしの生活が続くと、足腰の筋力は落ちやすい。歩く速度が遅くなり、階段を上るのがつらく、すぐ疲れて休みたくなる。
高齢になると筋肉量も落ちてくるため、あっという間に動けない体になってしまう。これを「フレイル」(脆弱)といいます。
加齢とともに心身の活力が低下し、生活機能が障害され全身が衰える状態のことです。

スポーツ庁では、コロナ禍の運動不足への警鐘として「健康な高齢者が2週間、家の中で動き回らないでいると脚の筋肉量は3.7%減少するという報告があり、これは約3.7年分の老化に相当します」と指摘しています。
口の機能にも同じことが起こる危険があると記事には書かれています。
「口の機能低下であるオーラルフレイル」は脚の筋力ほど急激ではありませんが、噛めない状態を放置する、会話や発声の機会が少ないなど機能を使わないことでいつの間にか低下していきます。


人は口から老化するオーラルフレイルは進行すると「食べこぼし」「飲み込めない」「滑舌が悪い」などが日常的になっていきます。
これが「口腔機能低下症」の症状で、噛みやすいものばかり食べるようになり、食に偏りが出てきます。
特に「低栄養」というたんぱく質不足の状態に陥ると、体を作る基となる栄養が足りないので、全身のフレイルを悪化させます。
進行すれば要介護状態となり、死亡リスクも高まります。


人は口から老化するフレイル、オーラルフレイルとも、老化の終着駅ではありません。
衰えに早く気づいてケアやトレーニングを行えば、健康な状態に戻る可能性があることもわかっています。
まずは、「口腔機能低下症」の一覧(下記の表)をチェックし、自分の状態を確認してみてください。

配信 Willmake143

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