インフルとの同時流行警戒

2021-10-15

インフルとの同時流行警戒新型コロナウイルスの「第6波」が予期される今冬に、季節性インフルエンザが同時流行しないか、専門家が警戒していると2021年10月13日の毎日新聞が伝えています。
双方の患者が急増して医療機関に殺到すると現場の負担が増え、医療崩壊を招く恐れがあるためだそうです。
「この秋冬のインフルエンザ流行を見据えた準備が必要だ」と厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」は9月27日に公表した資料で、提言しています。

新型コロナとインフルエンザは初期症状が似ており、区別が付きにくいため、双方の患者が発熱外来のある医療機関に押し寄せると、現場がパンクして適切な医療を受けられなくなる可能性があります。
例年、冬はインフルエンザが流行しやすい時期です。新型コロナも、2020年12月下旬〜21年1月上旬に感染拡大の「第3波」のピークを迎えました。
ワクチン接種を終えても感染する「ブレークスルー感染」が報告されており、今冬に「第6波」が襲うと予想する専門家は多いようです。
ただ、同時流行の予測は難しく、昨冬も同時流行は警戒されましたが、インフルエンザ患者の報告数は極めて少なかったのです。世界的に見てもインフルエンザは流行しませんでした。なぜか。
WHOは要因一つとして、移動の制限や国境閉鎖、在宅勤務のようなソーシャルディスタンスの確保といった各国の新型コロナ対策が、インフルエンザに効果を発揮したとみられています。


インフルとの同時流行警戒一方で、今冬もインフルエンザが流行しないとも言い切れません。
英政府は、今冬の流行を例年の1.5倍の規模だと予測しています。

スペインのチームは6月、米医師会雑誌(JAMA)に掲載した論文で「ある病原体が流行しないと、その病原体に対する集団免疫が減退する。これにより、より深刻で長期間にわたる大流行が、早期に起こる可能性がある」と警鐘を鳴らしました。

日本感染症学会はインフルエンザワクチンの積極的な接種を勧めています。

配信 Willmake143

Copyright(c)2010 エイト歯科クリニック All Rights Reserved.