ワクチン3回目なぜ必要?
2021-11-22
新型コロナウイルスのワクチンの3回目接種についての記事が2021年11月22日の日経新聞に載っていました。
ワクチンを接種すると、人間の体内で「中和抗体」が作られます。中和抗体はウイルスの感染力などを抑えるタンパク質で、これによりウイルスヘの感染が抑えられます。
しかし、接種してから時間がたつと、体内の中和抗体は減ってしまうことが報告されています。
すでに2回接種していても、半年以上が過ぎると、ワクチンの効果が一部薄れてしまうのです。3回目の接種をすれば、中和抗体は大きく増えることがわかっています。
冬は空気が乾燥し、室内での活動も増え感染リスクが高まる傾向にあります。流行の第6波への備えを怠ることはできません。
マスク着用など、基本的な感染防止策は引き続き必要です。そのうえで高齢者や、基礎疾患があってリスクの高い人などは3回目の接種が望ましいと考えられます。
ただ、ワクチンによって活性化される体の防御システム(免疫)は、中和抗体だけではありません。
2回目までの接種でできた中和抗体は薄れても、ウイルスを退治する免疫細胞などの働きは残っており、全くの無防備にはなりません。
抗体が減っても、入院や重症化を防ぐ効果は持続するという報告もあります。
1〜2回目接種では発熱や体のだるさを感じた人も多かったと思います。ただ、重篤なものはまれでした。
ワクチンメーカーのデータでは、3回目も同じ程度だとみられます。
1〜2回目と同様、接種は義務ではありません。
接種するかどうかは副反応のことやみなさんの体調、生活環境などを考えて決めてください。
配信 Willmake143
←「LOH症候群」前の記事へ 次の記事へ「人生100年時代の資産延命」→