いまこそ必要な、ヘルスリテラシー
コロナ禍が長引く中、ますます “ヘルスリテラシー” が求められる時代になりました。しかし、「日本人はヘルスリテラシーが世界の中で低い」というデータも上がっています。
ヘルスリテラシーは、正しい健康情報を選び、自らの健康を向上させる能力です。自分や家族の健康と命を守るために医療情報の選び方、活用の仕方について、婦人画報2022年6月号がとり上げていました。
新型コロナウイルスの感染対策を継続するなか、医療の現場を逼迫させないためにも、溢れる玉石混交の情報から信頼できるものを取捨選択する力が求められています。
ヘルスリテラシーは、正しい健康情報を選び取り、意思決定をし、自らの健康を維持、向上させる能力のこと。もし、がんなどの命に関わる病気にかかったとき、「怪しい医療に引っ掛からない」と断言できるでしょうか?教育レベルや収入が高い人ほど、怪しいがん治療にだまされやすいという研究もあるのです。
残念ながら日本人のヘルスリテラシーは、諸外国と比べ “低い”という調査結果が出ています。
「日本でがん情報をネット検索すると、上位10のうち半分は怪しい。特に医療情報は広告が多すぎてニセ情報が多いので気をつけてほしい。
がんは、命に関わる病気。むやみに信じることは危険です。自分の健康と命を守るために情報を取捨選択する力が大切です」と日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之教授は話しています。
インターネット上には健康・医療にっいての膨大な情報があります。もちろん参考になる情報もありますが、そうではないものも少なくありません。
「標準治療、保険診療などのエビデンスの話は、面倒でわかりにくいかもしれません。そして信頼できる情報には、聞きたくない信じたくない話も含まれます。
医療情報は命に関わります。勇気をもって正しい情報と向き合ってほしいと思います」と勝俣教授は語っています。
配信 Willmake143