乳がんと生きる
2016-10-28
毎日新聞生活報道部が 「乳がんを生きる」 という本を2016年10月25日に発行しました。
2008年にステージ4の乳がんと診断された三輪晴美さんも生活報道部のメンバーです。
三輪さんは、本の前書きの中で次のように書いています。
「ひとくちにがんと言っても、部位により、個人により、たどる経過は大きく違います。100人のがん患者がいれば、100通りのがんがある。
がん治療は少しずつ進歩し、より長く普通の暮らしを送る人が増えています。そのためには、適切な医療を受けることが必要。
残念なのは、同じ願いを持つはずの患者と医師の意思疎通がうまくいかない場合があることです。医療の高度化・専門化で、とりわけ大病院の医師は多 忙を極め、一人一人の患者にじっくり向き合う余裕がありません。また、世の中に医療不信の声が高まり、患者もさまざまな情報に翻弄され、医師への 信頼が揺らぐことがあります。
しかし、世界中の多くの医師が、がん撲滅に向けて闘っています。看護師をはじめ医療従事者は、患者の幸せを願って日々奮闘しています。
そして新薬開発の陰には、治験に協力する多くの患者の存在があります。私も、そんな人たちのおかげで今があります。
著名人のがん報道では、常に “克服” という文字が踊ります。とすれば治らないがんを宿した人は、がんに “負けた” ことになるのでしょうか。決してそうではないことを、私たちは多くの患者さんから教えてもらいました」
この本には、治っても治らなくても、できるだけ悔いを残さず、最期まで自分らしく生き切るためにはどうすればいいかのヒントが詰まっています。
配信 Willmake143
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