らしさのある葬儀

2017-11-06

らしさのある葬儀
らしさのある葬儀産経新聞社が発行する終活季刊誌 「ソナエ」 の2017年秋号が、105歳で亡くなった日野原重明先生の病院葬の様子を “らしさのある葬儀” と題して紹介しています。
日野原先生の最期については、葬儀委員長を務めた福井次矢・聖路加国際病院長が、こう語っています。
3月に軽い感染症で入院したが、このとき食物を飲みこむ機能が著しく低下したため、ほとんど栄養が摂れなくなった。福井院長が家族の立ち合いのも と、今後に関する意思を確認したところ、明確に 「管を介した栄養補給は望まない」 「自宅に帰りたい」 と希望されたそうです。
喪主である長男の明夫さんは 「最後の4ヶ月は、自宅でお気に入りの庭を眺め、平静な心で日々を過ごしました。そして最後に 『ありがとう』 の言葉を残して眠りにつきました」 と話されたそうです。


らしさのある葬儀
2017年9月27日のNHKニュース おはよう日本の “けさのクローズアップ” では、日野原先生が亡くなる半年前に行われた 「最後のインタビュー映像」 が放送されました。
「先生は怖いですか?死ぬことは」 の質問に、日野原先生は 「怖いね、聞くと嫌になるね。はっきり言われると恐ろしい。おろおろすること以外で、何もできない自分を感じてね」
と答えています。そして、こう続きます。
「人間は病むことによって、本当の人間が現われて来るんだなと。人間、存在をおろおろする中に、やっと気付いてくる」。
このおろおろする自分こそ、日野原先生が新たに出会った自分自身でした。最後に自宅で書き残した詩は、次のようなものでした。


らしさのある葬儀

配信 Willmake143

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