口の中も菌活
2018-03-25
日経ヘルス2018年4月号に 「乳酸菌で簡単!歯周病ケアのススメ」 という記事が載っていました。予防先進国スウェーデン出身で、コペンハーゲン大学保健医学・歯学部のスヴァンテ・ツェットマン教授は、記事の中で次のように述べています。
「歯周病がひどくなると、脳梗塞や認知症、妊婦では早産・低体重児出産などのリスクが高まる。新たに口の中の細菌が血圧に関与することもわかってきた。
免疫機能の約80%は体内の細菌によってコントロールされていて、それには口の中の細菌も大いに関与する。
口の中にも腸と同様に多くの細菌のフローラがあり、このバランスが重要。病気の予防や健康の維持には、薬などで悪い菌をただ排除するよりも、体にとって良い働きをする乳酸菌などでバランスを整える “バクテリアセラピー” のほうが有効という考え方が世界中で広まっている」 と力説しています。
実際に口腔内ケアに有効な乳酸菌も、続々見つかっているそうです。記事では、その代表的なものを3つ紹介していました。
これまで口のケアといえば、歯周病菌やむし歯をただ “殺菌” する方法が主流だったが、それでは口にとって重要な菌の多様性も失ってしまう。
今後は良い菌を増やして、悪い菌の働きを抑えるバクテリアセラピーが注目を浴びそうだと記事には書いてありました。
配信 Willmake143
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