緑茶を楽しんでうつ病予防
うつ病は日本人の20人に1人が現在かかっているともいわれています。
憂鬱な気分が一日中続き、物事への興昧や関心を失います。仕事や家庭の問題、また人間関係のトラブルなど種々の出来事が誘因になり起きると考えられていますが、今年「コロナうつ」なる言葉が生まれた通り、新型コロナウイルスがもたらした“新しい生活様式”も、うつ病発症の一つの要因になり得るという記事がサンデー毎日2020年11月1日号に載っていました。
帝京大医学部付属病院メンタルヘルス科の功刀浩教授は、「新型コロナに感染したのではと過剰に心配し、不安を募らせる患者さんもいます。外出の機会が減ることで運動しなくなったり、趣味を制限されると、ストレスも溜まっていく。
リモートワークで在宅が続いて、生活にメリハリがなくなり、不眠に悩む人もいます。最近はメタボリック症候群や肥満、糖尿病などと同様、エネルギーの過剰摂取がリスク因子となることが分かってきた」と話しています。
肥満はうつ病のリスクを約1.5倍に高め、逆にうつ病も肥満のリスクを1.5倍に高めることが数々のデータにより証明されているそうです。
また、うつ病と腸の関わりも深く、腸内環境がよくない人も心の病に陥りやすいということです。
2010年に国立国際医療研究センターが ?野菜や果物、大豆食品やキノコ、緑茶を摂取する「健康的日本食型」 ?肉や卵を主に摂取する「動物性食品型」 ?ご飯や魚は少なめでパンや菓子類を取る「洋風朝食型」の食事をした人に分けて比較したところ、?の「健康的日本食型」は?と?に比べて、うつ的な症状を感じる人は56%も少なかったといいます。
中でもお手軽ながら、“うつ病”を撃退してくれる最強の予防食が緑茶だということです。緑茶に含まれる薬効成分には、渋み成分であるカテキン、苦み成分のカフェイン、そして旨み成分のテアニンとがあります。
とりわけ注目に値するのがテアニンで、緑茶を飲むことでしか摂取できないのだそうです。
功刀教授らの研究では、うつ病患者99人と健常者111人に、直近1ヵ月間に緑茶を何杯飲んだか聞いたところ、健常者の人たちは週4杯以上、患者群は週3杯以下の人が多かったといいます。
ステイホーム習慣が根付いた今、家でゆっくりと緑茶を楽しむのが、うつ病対策には最適といえそうだと記事には書いてありました。
配信 Willmake143