加湿器 週1回の掃除を
2021-01-19
乾燥する冬の新型コロナウイルス対策として、適度な加湿が呼びかけられています。
目安とされる湿度は40%以上。インフルエンザウイルスの感染対策では湿度50〜60%に保つことが効果的とされており、厚生労働省によると、新型コロナウイルスでも、室温20度で湿度70%の時に感染力が低くなったとの研究報告があります。
乾燥を防ぐには加湿器が便利ですが、手入れや扱い方を誤ると、別の病気につながる恐れがあると2021年1月17日の読売新聞が伝えていました。
福岡市早良区保健福祉センターの森真由子係長は「給水する際は、つぎ足すのではなく、毎回タンクを洗って水を全て入れ替えて」と注意を促しています。
水をつぎ足しながら使つていると夕ンクに雑菌が繁殖し、部屋中にぱらまかれて、肺炎につながるケースがあるそうです。
2007年には、新潟市の60歳代男性がレジオネラ菌に感染して肺炎で亡くなり、自宅の加湿器から、同じ遺伝子型の菌が見つかった例が報告されました。
給水に適するのは水道水。ミネラルウォーターなど塩素消毒されていない水は不向きで、井戸水を使う場合も注意が必要です。
また、加湿器の中でも、超音波で水を粒子にして噴出する「超音波式」や水を吸ったフィルターに風を当てる「気化式」は、水を沸騰させて蒸気を出す「スチーム式」に比べて雑菌が繁殖しやすいとのことです。
新聞には、「週1回程度の掃除も心がけたい。タンクや本体に残った水を捨てた後、トレー(水槽)、夕ンク、噴霧口などをブラシでこすって洗い、乾燥させるかキッチンペーパーなどで水気を拭き取る。月―回程度は塩素で消毒すると安心だ」と書いてありました。
加湿器がなくても、洗濯物の室内干しなどで、乾燥は防げます。森さんは「室内の見やすい場所に湿度計を置き、上手に加湿してほしい」と話していました。
配信 Willmake143
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