
ところが、研究環境が整い、各種データが揃うようになると、食物繊維が心身の健康の鍵を握る貴重な存在であることがわかってきたと小林先生は書いています。
食物繊維は免疫カアップや、健康な心身を育んでくれる存在としてだけではなく、さまざまな疾患に対しての予防やサポートに有効だといわれています。
食物繊維を多く摂ることで、腸内細菌は以下のような素晴らしい働きをすることがわかっているそうです。
■ウイルスの体内への侵入を防ぐ!「免疫力(粘膜免疫)」がアップ!
■高コレステロール、高血糖、高血圧、肥満のメタボリックシンドロームを改善
■“幸せホルモン”の分泌で、毎日イキイキ暮らすことができる
■老けない、太らない、がんになりにくい身体を手に入れることが可能に
「腸」や「自律神経」の研究に取り組んできた小林先生は、「重要なのは「腸」の存在です。いかに、腸内環境を整えるかが大切なのです。
食物繊維は、腸内細菌のエサになります。腸内細菌は40兆個以上あるといわれていて、私たちの腸、とりわけ大腸に多く住みついています。
食物繊維を豊富に摂ることで、それをエサにして腸内細菌が元気になリ、腸内環境が改善されます。その結果、全身の健康が著しく改善されるのです」と語っています。
長年、医療に携わってきた小林先生は、こうも語っています。
「人問は、最後は免疫力が勝負だということです。端的にいうと、同じ病気で、同じ治療をしても、助かる人と、そうでない人がいます。
この差は、ズバリ「免疫力」です。人間の本来の底力とでもいいましようか。免疫力が強ければ、たとえ病気になっても、助かる可能性は高いのです。
がんに限らず、患者さんの身体の中で病気と闘っているのは免疫力です。
医療の進歩によって、さまざまな特効薬が開発されています。ところが、特効薬を飲んでも、免疫力が弱っていると効かないケースがあります。
このような話をすると、「免疫力が強いのは生まれつきのものでしょうか?」という質問をよくいただきます。
そうとは限りません。免疫力は、生活習慣の改善と食物繊維をしっかり摂ることで高まります」。
人生100年時代といわれています。健康寿命を延ばすための要となるのが「食物繊維」です。
まさに「20歳若返った!」という実感を持てることを、さまざまな角度からお伝えしていきたいという小林先生の思いがつまった本です。
配信 Willmake143
福岡市早良区保健福祉センターの森真由子係長は「給水する際は、つぎ足すのではなく、毎回タンクを洗って水を全て入れ替えて」と注意を促しています。
水をつぎ足しながら使つていると夕ンクに雑菌が繁殖し、部屋中にぱらまかれて、肺炎につながるケースがあるそうです。
2007年には、新潟市の60歳代男性がレジオネラ菌に感染して肺炎で亡くなり、自宅の加湿器から、同じ遺伝子型の菌が見つかった例が報告されました。
給水に適するのは水道水。ミネラルウォーターなど塩素消毒されていない水は不向きで、井戸水を使う場合も注意が必要です。
また、加湿器の中でも、超音波で水を粒子にして噴出する「超音波式」や水を吸ったフィルターに風を当てる「気化式」は、水を沸騰させて蒸気を出す「スチーム式」に比べて雑菌が繁殖しやすいとのことです。
新聞には、「週1回程度の掃除も心がけたい。タンクや本体に残った水を捨てた後、トレー(水槽)、夕ンク、噴霧口などをブラシでこすって洗い、乾燥させるかキッチンペーパーなどで水気を拭き取る。月―回程度は塩素で消毒すると安心だ」と書いてありました。
加湿器がなくても、洗濯物の室内干しなどで、乾燥は防げます。森さんは「室内の見やすい場所に湿度計を置き、上手に加湿してほしい」と話していました。
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諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生はコロナ以降の変化についてこう指摘しています。
「内科医として診察を行っていると、コロナが流行してからフレイル状態の患者さんが明らかに増えていると感じます。
例えば、椅子から立ち上がるときに“よいしょ”と言わないと、立ち上がれない。あるいは杖を持たないと歩けない、など。現状、60代の日本人の約1割、80代では約6割がフレイルだと言われています。
コロナが収まる頃にはこれよりも多くの高齢者がフレイルに陥っている可能性が高い。
今後、感染が収束するまでをどう過ごすか。健康状態を維持するための分かれ目となるでしょう」。
鎌田先生はコロナを状態別に三つに分類して、こう解説しています。
「一つ目は筋肉フレイル。これはサルコペニアと呼ばれる加齢性筋肉減少症とも近い。
つまり、筋肉が衰えて、以前のような運動ができなくなっている状態です。
二つ目は口腔フレイル。口周りの筋肉が衰えて、噛む、飲み込むなどの動作が難くなっていることを指します。
誤嚥性肺炎の原因にもなり、歯周病にもかかりやすくなります。
三つ目は社会的フレイル。外出をしなくなる、人間関係が希薄になることで社会に参加しなくなり気力や、認知能力など心や脳の機能が衰えます」。
さらに続けて、「フレイル対策には筋トレに加え、食生活の改善が必須です。もともと、日本の食文化は欧米に比べ、筋肉のもととなるタンパク質の摂取量が少ない。
そのため、諸外国よりも日本はフレイル状態の高齢者が多いと言われています。
さらに外食ならタンパク質を摂れるのに、コロナによって在宅時間が増え、手っ取り早く作れる炭水化物中心の食生活を送っている方も増えています」と語っていました。
配信 Willmake143
認知症の一番の原因は「加齢」です。長生きすればするほど脳も老化し、認知症になりやすくなります。
また、糖尿病や高血圧といった生活習慣病や運動不足、偏った食生活、喫煙習慣、さらには孤独、難聴なども認知症発症のリスクを高めることがわかっています。
だが、これらの要因以外に見逃されている大きな問題があるのです。
それは、「薬が作り出す認知症」。いってみれぱ「薬害認知症」です。多くの薬害による認知症患者を診察してきた、長尾クリニック(兵庫県)院長の長尾和宏医師はこう語っています。
「高齢になると、糖尿病薬や高血圧の薬をはじめ、痛み止め、胃薬、頻尿の薬、睡眠薬など様々な種類の薬を飲んでいる人が多くなります。
こうした多剤併用(ポリファーマシー)によって認知機能が低下しているケースは非常に多くあります。
さらに、多剤併用による認知機能低下を認知症と誤診してしまい、加えて抗認知症薬を服用させることで、急激に症状を悪化させたり、そのまま本当に認知症を発症させてしまうこともあるのです」。
高齢者に、ボーッとしている時間が長くなった、あるいは逆に最近話を聞いてくれない、頑固で怒りっぽくなった、という場面が増えたなら、家族は飲んでいる薬をチェックする必要があるようです。
そして、多剤併用がないか、抗認知症薬は本当に必要な薬なのか。ぜひ一度、家族で話し合てほしいと書いてありました。
配信 Willmake143
見知らぬ土地で新しい出会いと未知の発見を楽しむ、そんな醍醐味を素直に 楽しむことが難しくなってしまいました。
そこで今、改めて注目されているのが自勁車の利便性です。不特定多数と密になる危険が少ない自動車は確かに、比較的安全な移動手段と言えるでしょう。
世代を問わず、車を購人することに対する関心も、高まっていると聞きます。
とくに高齢のドライバーにとっては、新型コロナウイルスとの共生という〈新しい生活様式〉の中にあって、自動車の位置づけはかなり重要なものとなりつつあることは、確かです。
実は、新型コロナウイルス以前には、高齢者ドライバーの運転の危険性が社会問題化している時期がありました。
認識力、判断力、運動能力などすべてが劣化した高齢者は、車の運転からリタイヤすべし。ほどなく〈免許返納〉がトレンドワードになってしまうほどに、高齢者が運転することに対するネガティブキャンペーンが、日本中を席巻していたように思えます。
それが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、風向きが変わってしまいました。高齢者にとって移動の手段としての自動車の存在感は確実に高まっているのです。
人生を楽しむためには、移動の自由が不可欠である。私はそう思っています。
そこで提案したいのが〈ステイ・マイカー〉。あえて愛車に乗って、もっともっと旅してみるのはどうでしょう。
不特定多数とのソーシャルディスタンスを保ちながら、いつでもどこにでも行くことができる自由な移動手段は、〈ウィズコロナ〉の時代にこそ求められているハズです。
もちろん、そんな躍動的なライフスタイルを満喫するためには、安全に運転するスキルが欠かせません。ですからここでご相談。この本を読んでみてください。そして、あなたの〈運転寿命〉を、もう少しだけ延ばしてみませんか?」。
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厚生労働省の調査によると、歯肉炎や歯周病の患者数は400万人弱。45歳以上の約5割に4ミリ以上の歯周ポケット(中程度の歯周病)があります。そのなかでも歯周病の患者に多く見られるのが、ジンジバリス菌です。
悪玉の中の悪玉ともいえる歯周病菌で、認知症だけでなく動脈硬化などの発症に関わっている菌としても注目されています。
このジンジバリス菌とアルツハイマー病との関係について、10年以上前から研究を行っている九州大学大学院歯学研究院(福岡市)の武洲准教授らは、人間では中年に相当する月齢の健康なマウスにジンジバリス菌を投与してみました。
すると認知機能の低下などアルツハイマー病のような症状が表れたそうです。また、そのマウスの脳内にはアルツハイマー病の人の脳で増える老廃物「アミロイドベータ」がたまっていることを突き止めたそうです。
武准教授は今年7月、血液に乗って全身に回ったジンジバリス菌も、アルツハイマー病を引き起こす可能性があることを研究で明らかにしました。
イギリスの研究では、歯周病があるアルツハイマー病の人のほうが病気の進行が速く、歯周病がない人はゆっくりだったことが報告されています。歯周病が発症や病気の進行に関係しているというわけです。
武准教授は「歯周病起因のアミロイドベータは脳の中でも脳の外でも多く作られていて、それがアルツハイマー病の進行を早めるのではないかと考えられます」と言っています。
アルツハイマー病の場合、一部を除いて進行はゆっくりで、一般的にアミロイドベータなどがたまり始めてから認知機能に影響が出るまで、20〜25年かかるとされています。
一連の研究を踏まえ、武准教授は「認知症が進行してしまうと、口腔ケアもおろそかになり、歯周病が悪化しやすい。大事なのはその前に手を打つこと。まずは、かかりつけの歯科医師から自分に合った口腔ケアを教わり、それを毎日続けることが大切です」と語っていました。
配信 Willmake143
現在、約8万人の日本の100歳以上人口は、2050年に50万人を超えるとの推計があります。100年ライフで課題となるのが、健康寿命の延伸です。
2016年時点の平均寿命と健康寿命の差は、男性が約9年、女性が約12年で、これが「健康上の理由で日常生活が制限される期間」です。このギャップを埋めていくことが、今後ますます重要になっていきます。
樂木教授は、日本人高齢者は体力的に若返っていると語っています。健康寿命を延ばすには、健康管理への取り組み、準備が欠かせません。
もちろん70歳には70歳の準備や対策はありますが、老いる速度を遅らせて健康長寿を目指すのに、“早過ぎる準備”はありません。早くから始めるほど高い効果を期待できます。そのためには、まず老化について、正しい知識を持つことが大切です。
ただ、受け身の姿勢では老化は制御できないということ。自ら主体的にエイジング管理に取り組むことが不可欠で、その羅針盤を目指したのが、『「100年ライフ」のサイエンス』です。
この本は、科学的エビデンスに基づく内容で、“教科書”であると同時に“実践書”でもあります。本の読み方は読者の自由ですが、活用法のヒントとしては、
1つ目は、まず自分で実行できる方法を探してみること。
2つ目は、通常の運動や栄養で補えないような薬やサプリメントにも注目していただきたいこと。3つ目は、かつて常識と言われたことが、常識でなくなる可能性があることを知ること の3つです。
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岐阜県多治見市の男性(54)は、京都大と国立精神・神経医療研究センターが開発した「こころアプリ」の効果を調べる臨床研究に参加しました。男性にとってとくによかったと感じたのは、アプリの「書き込む」機能だったそうです。
自身に起きた出来事と、そのときにわいた感情、なぜそう感じたのか、どうしたらよかったと思うかについて、好きなときに書き込み、内容は担当医にも伝えられます。
男性はうつ病で仕事を休職し、家で寝込んでいる時期もあったそうですが、徐々に回復し、いまは定期的な受診を続けながら職場復帰しています。
治療を担当する早稲田クリニック(岐阜県可児市)の廣江隆弘副院長は「書くことで、自分の感情を客観的にみることができたのがよかったようです」と話しています。このアプリに組み込まれているのは、心理療法の一つ「認知行動療法」という手法です。
患者が「きっとこうに違いない」と思っていることと実際に起きていることとのずれに気付いてもらい、考え(認知)や行動を修正して、問題の改善をめざす療法です。
12月に保険適用が姶まったのは、ニコチン依存症治療用の「キュア・アップSC」です。禁煙治療を受ける患者に医師がアプリを処方します。
付属機器で呼気中の一酸化炭素の濃度を測りながら使い、たばこを吸いたくなったときなどの助言が示されます。
アプリが医療機器として承認されたのは国内初です。
開発したキュア・アップ社は、高血圧などを対象としたアプリでも承認を目指していて、海外では、糖尿病や薬物使用障害といった病気の治療アプリも実用化しているそうです。
こころアプリの開発に携わる京大の古川壽亮教授は「アプリはいわぱ、ポケットに入れて持ち運べる治療者。認知行動療法が広まるきっかけになる」と期待しています。
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高齢者を中心に、コロナ感染に怯え、自宅に閉じこもる生活を送る人が増えていますが、それによって身体や認知の機能が衰え、介護の一歩手前の「フレイル(虚弱)」に陥るリスクが高まることがわかってきました。
11月になって全国各紙で報じられた東京大学高齢社会総合研究機構の調査によると、東京・西東京市の65歳以上の約300人にコロナ流行前後の生活変化を聞き取った結果、4割以上の高齢者で外出機会が激減しており、機構は「この状態が続くと来年以降に『コロナフレイル』が顕在化する恐れがある」と警鐘を鳴らしています。
フレイルとは、従来は“老化現象”と捉えられていましたが、いまでは『健康と要介護の間”の状態』を指します。放置すると寝たきり、認知症など重篤な症状を招く恐れがあるため、早めの医療介入が重要視されています。
東京都健康長寿医療センター研究部長の北村明彦先生は、「すでに医療現場ではコロナフレイルが広がる兆候が見られている」と指摘しています。
フレイルには身体的フレイル、心理的フレイル、社会的フレイルがあります。『外出控え』というと散歩や買い物に出かけずに筋肉が衰えることをイメージしますが、もっと重要なのは、人との交流や会話が減ることです。
たとえば健康のために週に何度か散歩していたとしても、そこで誰とも会話していなければ、身体機能はキープできても心理的フレイルにつながります。
コロナによって人と会うことが憚られたり、趣味やイベントが中止になったりしているので、高齢者のフレイルが進行していく危険性があります。コロナフレイルは目立った症状があるわけではないため、本人も家族もその兆候に気付くのが難しく、記事の中で国立長寿医療研究センターが作成した『簡易フレイル・インデックス』の使用をすすめています。
5項目のうち3項目に該当すればフレイルの可能性があり、1項目でもあれば前段階の『プレフレイル』という状態です。その時点で医療機関に相談したほうがいいでしょうと記事には書いてありました。
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7月下旬、神奈川県保険医協会が県下の開業歯科医師に「外来患者数が減ったか」というアンケートを実施したところ、前年同月比で「減った」と答えたのは3月で72%、4月と5月でそれぞれ95%、緊急事態宣言が明けた6月でも68%に上ったそうです。
さらには「患者自身が受診を控えたことによると思われる受診の遅れ、重症化事例はあったか」に対し、全ての医科の中で最も多く「あった」と答えたのが歯科でした。実に59%にも及んでいます。
マスク暮らしとは対極ともいえる口を開けての歯科治療には、及び腰になる人がいるのも想像に難くありません。
だが、そういった受診控えこそ、逆に多くの問題を引き起こしていると警鐘を鳴らすのが、鶴見大歯学部探索歯学講座の花田信弘教授です。
「主に歯周病の悪化や急性増悪が見られます。また、虫歯が進行することによって神経や歯を抜かねばならなくなる人が増えています。
新型コロナの第3波を乗り切るには、むしろ口腔ケアが欠かせないのです」。花田教授は「新型コロナ感染症については分からないことが多い」と前置きしつつ、口腔内の細菌が新型コロナ由来の肺炎を重症化させる恐れを指摘しています。
「実際、海外ではそのような臨床報告が上がってきています。イギリスでは細菌性肺炎患者に多くの口腔常在菌が見つかったとの報告もありました」と花田教授は話しています。
配信 Willmake143
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