健康の入り口|エイト歯科クリニック

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“つながる”ことの効果

2022-03-27

“つながる”ことの効果NHKテキスト きょうの健康2022年4月号の特集は「延ばそう!健康寿命」でした。その特集の中では孤立対策も取り上げていました。

最近の研究で、孤立が心身へのストレスとなり、健康状態に悪影響を及ぼすことがわかってきました。日本では、この問題に 対処するため、2021年に「孤独・孤立対策担当大臣」が新たに任命されるなど、孤立と健康の関係が注目されています。

孤立して孤独を感じているとき、脳には大きなストレスがかかります。このストレスは、身体的な痛みなどを感じたときにかかるストレスにも匹敵するもので、心拍や血圧を上昇させることにつながります。
これが脳や心臓の血管に負担をかけ、積み重なれば脳卒中や心臓病の引き金となります。孤立している人とそうでない人で、病気の発症リスクを比較すると、孤立している人のほうが、およそ1.3倍も脳卒中や心臓病を発症しやすいと報告されています。


“つながる”ことの効果

配信 Willmake143

心をケアするハンドセラピー

2022-03-26

心をケアするハンドセラピー元看護師の山本千鶴子さんは10年ほど前、「幸齢者ハンドセラピスト」の肩書で活動を始めました。
高齢者施設に赴き、利用者の手にそっと触れながらたわいもない話をする活動を週刊朝日2022年3月25日号が紹介しています。

「手は最も抵抗感なく触らせてもらえるパーツです。リラックスするうち、うなり続けていた方が静かになったり、普段しないような思い出話を始めたり。会話の内容を施設に伝えて、介護計画に生かしたこともありました」とその効果について山本さんは語っています。

浜松医科大学の鈴木みずえ教授(老年看護学)は、高齢者のケアにおいてハンドセラピーが果たす役割は大きいと話しています。「認知症患者の不穏や攻撃性を和らげる効果がある。高齢者施設のスタツフが実践したところ、健康状態の把握と早めの処置につながり、体調を悪化させて入院する利用者が減った例もありました」。

シニアだけでなく、ストレスを抱える人のケアにも有効だそうです。
がん患者やICUの入院患者の場合、不安や不眠が改善して鎮静剤の量が減った、呼吸や脈拍が安定した、という報告があるそうです。

近年は、企業による社員のメンタルヘルス対策や、不登校の子のサポートに使われるケースも出てきたといいます。鈴木教授は「手を触られているときは、お互い向き合ってアイコンタクトがとれる体勢になる。足や背中を触られるよりも『あなたが大切』というメッセージをダイレクトに受け取れる」と話していました。

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ペット信託

2022-03-22

ペット信託コロナ禍でペットを飼う人が増えています。犬や猫を飼うことは心身に良いと考えられる一方、健康に不安を抱えがちな高齢者には飼いにくい事情もあります。飼い主の「もしも」に備える「ペットのための信託」を2022年3月20日付の朝日新聞が紹介していました。

「ペットのための信託」は、家族の一員として愛するペットのため、あらかじめ老後の飼育資金を確保したり積み立てたりするとともに、飼い主が病気や長期入院、死去といった「もしも」に遭遇した時に、安心して暮らす場を確保する仕組みです。

NPO法人「ペットライフネット」(大阪市)は、8年前に「わんにゃお信託」を始めました。信託会社や定期預金を活用する五つの仕組みを用意しています。
将来の飼育費用を定期預金しておくのが「定期」コース。まとまった飼育資金や遺言書を準備すれば、比較的費用が抑えられます。
「信託」では資金管理を信託会社に任せられますが、手数料は必要です。ペットを飼い始めたばかりで、飼育費用をこれからためる人には「積み立て」もあります。
いずれの場合でも、飼い主が飼育困難になれば、ペットの所有権はNPOに譲渡され、NPOが里親へとつなぎます。


ペット信託里親はフードなどの基本的な費用の支払いを受けることになります。

大阪府で一人暮らしをする女性(70)は昨秋、生後3ヵ月の小型のミックス犬「ねね」を飼い始めました。
小型犬の平均寿命は約14年、最期まで飼うには不安がありました。
「1年後にどうなっているかわからんよ」と娘に勧められてNPOに相談、ペットのための信託契を結ぶことにしたそうです。

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面会制限の教訓

2022-03-21

面会制限の教訓読売新聞には、「医療ルネサンス」というコーナーがあります。2022年3月15日から6回にわたって取り上げられたテーマは「面会制限の教訓」でした。

コロナ禍で、病院や高齢施設は「面会制限」を余儀なくされました。患者や家族、ケアを支える人たちも、それぞれに重い負担を負いました。どんな教訓を得て、未来につなげるか。医療現場の専門家5人に尋ねて取材しています。
コロナ禍は、日本の医療が抱える様々な弱点を「見える化」しました。面会制限が明らかにしたのは、患者さんの「意思決定」を支える基盤の弱さです。

葛西中央病院(57床)は、ほぼ3日ごとに1人を看取る病院です。高齢者施設や大病院にいて、最後の時間を自宅近くで過ごすために転院してくる患者さんが多いそうです。そういう患者さんを多く受け入れている同病院の土谷院長はこう語っています。

「親が老い衰えていく過程を飛び飛びにしか見ていない家族は、実際に会うと、その変化に愕然とします。「きちんとケアされているのか」と疑念もわきます。
親が亡くなった後、その死を実感できない人もいます。患者さんと家族の、そして、面会に来る家族と医師との「対話」の機会を明らかに減りました。
その結果、患者さんのQOD(クオリティー・オブ・デス、死の質)が落ちているのではないか、と心配です。

こうした状況を打開しようと当院では、家族と率直に話し合いました。患者さんにとって最善な過ごし方は何か、一緒に考えましょう。
本人が決めるのが基本ですが、難しければ私たちで向き合っていくしかありませんと、真摯に伝えます。
面会制限の環境では、認知症が進んだり、その症状が表れたりする。せん妄という幻覚などの意識障害も出やすくなる。そうした様々なリスクも、納得してもらえるまで説明します。

面会制限下だからこそ家族と共有したいのは、患者さんが老いていく過程を受け止める「心構え」です。
親の死にばかり関心を向けるのではなく、そこに至るまでの今までの時間に思いを寄せてもらえる環境を作りたい。それが見えにくくなっているからこを、一緒に心構えをつくっていきたいですね」。


面会制限の教訓

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入院の保証人がいない

2022-03-07

入院の保証人がいない歳を重ねるにつれ医療機関にお世話になる可能性は大きくなります。

核家族化で「頼れる身内」が近くにいない高齢者も、人院時には連帯保証人や身元引受人が求められます。
いざというときに備え、元気なうちから代替手段を確認しておくことを2022年3月5日付の日経新聞が紹介していました。


入院の保証人がいない保証人が確保できずに困ったら、医療機関内に在籍するMSW(医療ソーシャルワーカー)や近隣の社会福祉協議会、地域包括支援センターに相談しましょう。


入院の保証人がいない成年後見人制度の利用支援や民間の高齢者サポートサービスについて説明してくれるほか、本人が望めば、相談員が直接医療機関と交渉してくれる場合もあります。

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コーヒーで糖尿病のリスク下がる 運動に匹敵する効果

2022-02-26

コーヒーで糖尿病のリスク下がる 運動に匹敵する効果

「日経Gooday」(日本経済新聞社、日経BP社)は、医療・健康に関する確かな情報を届ける「WEBマガジン」です。
2022年2月24日に配信された情報のテーマは、「コーヒーで糖尿病のリスクを下げる強力な因子 運動に匹敵する効果」でした。
私たちが日々楽しんでいるコーヒー。このコーヒーが、見えないところで私たちの健康を守ってくれているという驚きのエビデンスが続々と報告されているそうです。

その健康効果の核となるのが抗酸化成分のポリフェノールです。総死亡リスクや脳卒中リスクを下げ、糖尿病を抑えるといったコーヒー研究の最新情報と、作用のメカニズムについて、ネスレ日本ウエルネスコミュニケーション室室長の福島洋一さんが解説しています。

35歳以上、約3万人を対象に1992年から行われている「高山スタディ」において、「総ポリフェノール摂取量が多くなるほど総死亡リスクや脳卒中リスクが低くなる」という結果が2019年に報告されています。
日本における食事中のポリフェノール摂取量とその影響を示した初めての興味深い研究です。
ちなみにこの報告でポリフェノール摂取量が最も多い群の1日あたりのポリフェノール摂取量は、952mg以上。コーヒーのみで換算すると、1日あたり3杯相当と、現実的な量だそうです。

コーヒーで糖尿病のリスク下がる 運動に匹敵する効果近年、コーヒーと糖尿病に関して、2つの興味深い研究が報告されています。
一つは、「コーヒーは2型糖尿病のリスクを下げる強力な因子となる」というものです。
コーヒーは、糖尿病予防のために推奨されている「運動」や「全粒穀物の摂取」と同じレベルで、「リスクを下げる因子」となっています。
「当然ながら、糖尿病リスクを上げていくのは肥満やメタボリック症候群などであると示されています。一方で、コーヒーはリスクを下げる因子のトップ3に入っているのです。

コーヒーがなぜ糖尿病リスクを下げるのか?福島さんによると、現在、そのメカニズムとして以下の可能性が挙げられているといいます。
   ●糖を取り込む際に働くインスリンの効きをよくする
   ●小腸において糖の過剰な取り込みを阻害し、血糖値の上昇を抑える
   ●高血糖時に起こる体内の炎症を抑える
コーヒーを継続的にとることで、このような複数の予防メカニズムが働いている可能性があります。

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粘膜免疫

2022-02-20

粘膜免疫私たちの健康維持に不可欠な、免疫機能。近年、ウイルスなど感染症を引き起こす病原体の侵入口となる鼻や口、喉に備わる「粘膜免疫」の働きに注目が集まっています。
この粘膜に関して新たなワクチン開発という視点で研究を行うのが、三重大学大学院医学系研究科の野阪哲哉教授です。
日経BP総合研究所西沢邦浩客員研究員が粘膜免疫を高めるための秘策について野阪教授にインタビューした記事が2022年2月18日の日経新聞に載っていました。

風邪などの感染症の原因になる病原体の侵入を阻み、万が一感染したとしても体の中で戦い、排除するのが「免疫」という仕組みです。
ウイルスの侵入口となるのが、鼻や喉の表面を覆う粘膜。多くのウイルスは粘膜にくっつくとおよそ10〜20分で粘膜の細胞の中に完全に入り込みます。
だからこそ、感染を防ぐには、ウイルスの最初の感染場所となる「粘膜」という最前線の砦で、侵入を阻む粘膜免疫が重要になるわけです。


粘膜免疫ウイルスが最初に接する第一関門である粘膜で、病原体を阻むのが粘膜免疫です。そこで中心的役割を担うのが、粘膜の上に出てきて病原体の侵入を阻止するlgAという抗体です。

粘膜免疫をかいくぐり、病原体が体内に侵人し、いわゆる感染した状態になってからは、第二関門である「全身免疫」の出番です。
全身免疫では、さまざまな免疫細胞が病原体を排除すべく戦います。

多くの文献から、唾液中で粘膜免疫の立役者であるlgA量が低下する主な要因が3つあることがわかっています。
1つめは、加齢です。高齢になるとともに唾液中のlgAの分泌が低下します。2つめは、慢性的ストレス。そして3つめが激しい運動です。
また唾液のlgA量には、lgAがどのくらいの割合で含まれるかという濃度とともに、唾液の分泌量そのものも関わることがわかってきました。
粘膜免疫低下の一つのサインとして、安静時に唾液がたっぷり出ているかどうかもぜひ確認してみてください。

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気になる体のにおい

2022-02-14

気になる体のにおい仕事やプライベートで人に会うとき気になる体のにおい。その正体は主に皮膚から漂うガスだといいます。
疲労やストレスがにおいを強くする場合もあります。体臭につながる「皮膚ガス」の種類と対策について2022年2月12日の日経新聞が「カラダづくり」というコラムの中で解説していました。



気になる体のにおい皮膚ガスを研究する東海大学の関根嘉香教授は「皮膚ガスが発生する仕組みは3通りある」と説明しています。

まずは「表面反応由来」。皮膚の表面にすむ常在菌の作用で体から分泌される汗の成分や皮脂が分解・酸化されて生じます。
次に「汗腺由来」。汗に含まれる酢酸などの成分が原因で、汗をかいたときに酸っぱいにおいがします。

血液中に流れている化学物質が揮発して、皮膚表面から染み出してくる「血液由来」もあります。
疲労やストレスが重なって血液中のアンモニア濃度が上昇し、皮膚から漂う「疲労臭」が知られています。
アルコールを飲んだり、ニンニクを食べたりした後に発するにおいも血液由来になるそうです。

体臭に関する著書がある桐村里紗医師は「腸内環境の乱れも、腸に炎症が起きて体の酸化が進みやすく、体臭につながる。


気になる体のにおい食事は(様々な食材の頭文宇を並べた)『まごわやさしいこ』を基本にしつつ、発酵食品もとるようにしてほしい」と助言しています。


気になる体のにおい

関根教授は「肉などのたんぱく質のとりすぎは血中のアンモニア濃度を高めてしまい、疲労臭を発生させる原因になりうる」と警鐘を鳴らしていました。

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運転寿命を延ばしたい

2022-02-05

運転寿命を延ばしたい年齢を重ねても安全にハンドルを握っていたい。「運転寿命」を延ばそうという取り組みが各地で広がっていると2022年2月3日付の日経新聞が伝えていました。
高齢ドライバーの事故が目立つようになった一方、車を手放すと、生活の足や生きがいを失いかねないとの声もあって悩ましいのが実情です。どのような試みがあるのか探った記事でした。


運転寿命を延ばしたい地方では移動手段が限られ、高齢でも簡単に車を手放せない事情があります。そうした高齢者を支援する自治体も目立ちます。

山梨県富士河口湖町では2009年度から「シニアドライバー支援セミナー」を開いています。セミナーは全6回。希望者を募り、毎年40〜50人が参加しています。
ドライブシミュレーターでの講習や専門家の講演に加え、ぬれた路面で急ブレーキをかけて安全に止まれるかをトヨタ交通安全センターモビリタ(静岡県小山町)で体験できるセミナーです。



運転寿命を延ばしたい体を鍛えるのも大切です。「『運転寿命』をのばすドライバー体操」著者で、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは、「高齢者は重量覚(重さに対する感覚)が鈍り、ハンドルを強く握りがちだ」と指摘しています。
強く握りすぎるとハンドル操作がままならず、危険の回避が遅れる可能性があるそうです。
中野さんは対策としてペットボトルを使った体操を勧めています。

運転寿命の延伸は健康寿命にも関係するというデータがあります。
国立長寿医療研究センターの調査では、運転をやめた高齢者は継続した人に比べて要介護状態になる危険性が約8倍に高まるとの結果が出ています。
生活の質(QOL)を維持・向上するためにも、運転寿命を延ばす試みは大事になってくると記事には書いてありました。

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東大教授、若年性アルツハイマーになる

2022-02-04

東大教授、若年性アルツハイマーになる2022年1月12日に講談社から『東大教授、若年性アルツハイマーになる』という本が出版されました。
脳外科医で、東京大学の国際地域保健学の教授を務められた故・若井晋先生(2021年逝去)の奥様の若井克子さんが、50歳代半ばで若年性アルツハイマーを発症された先生との「人生という『旅』」」を丁寧に記録したものです。

「認知症に直面し悩み続けた私たちが、何をきっかけにどう変わり、病と付き合えるようになったのか、ありのままを記しました。
老いや死を避けることはできません。でも、人は変わることができるし、新たな望みを見つけて旅を続けることができる──私はそう思います。
わずか一事例にすぎませんが、いままさに私たちと同じ立場で苦しんでいる方が、ここから少しでも希望をくみ取ってくださることを願いつつ……」とプロローグに記してあります。本文には、克子さんの言葉として、次のようなものがありました。

晋は若年性アルツハイマー病になって、知識を、地位を、職を失った。
それは、世間からは「地獄」に見えるのかもしれない。だが私には、むしろ、すべて失ったことで「あるがまま」を得て、信仰の、人生の本質に触れたように感じられるのだ。

おわりに晋が自身の著作で引用した一節を私も引いて、この長い長い旅の締めくくりとしたい。
蝶はせまってくる死にいささかもうろたえない。自分が生まれてきた目的は果たし終わった。
そして今やただひとつの目的は死ぬことにある。だから、トウモロコシの茎の上で、太陽の最後のぬくもりを浴びながら待っているのだ。(フォレスト・カーター「リトル・トリ―』)


東大教授、若年性アルツハイマーになる病は人生の一過程に過ぎない。

認知症になっても、私は私であることに変わりはない――。

認知症患者800万人時代を生きるための必読書かもしれません。

配信 Willmake143

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